トレハロースとはどんな成分なの?
◯トレハロースとはどんな成分なの?
トレハロースとは、多くの動植物や微生物の細胞に存在する天然の糖質で私たちが口にする食品にもよく含まれています。常温では白色の粉末状の結晶をしています。1832年にウィガーズ氏によってライ麦から発見されました。1859年にはマルセラン・ベルテロ氏によってゾウムシが作るトレハラマンナ(マナ)から成分を抽出してトレハロースと名付けられたとされます。天然の糖質のため、大変高価なものとされてきましたが、最近では日本の企業によって大量に抽出できる方法が開発され手頃な価格で入手できるようになったため、多数の企業や身近な商品にとってなくてはならない成分の1つとなっています。
◯夢の糖質トレハロース
食品の品質を保つための食品添加物としてさまざまな食品に使用されていますが、トレハロースの原料はとうもろこしやじゃがいもなどのでんぷんの酵素です。トレハロースは用途が広く性能も素晴らしいため、現在では夢の糖質といわれ、多くの加工食品に使用されています。カロリーは砂糖と変わりありませんが、糖度は半分以下です。つまりトレハロースは甘味として用いられること以外で使用されることが多いのです。例えば冷凍食品の変質を防ぐ、デンプンの劣化を防ぐ、脂質の変性を抑制する、タンパク質の変性を抑制するといった用途です。
ちなみにバッタやハチなどの昆虫が長い距離を飛んだり、長い時間活動したりできるのは、体液中にトレハロースを蓄えているからとされます。昆虫は必要に応じてトレハロースをブドウ糖に変えて活動エネルギーとしているそうです。
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