トレチノインはビタミンAの誘導体でピーリング効果があり肌のターンオーバーを促進します。ここではトレチノインの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
トレチノインは、ビタミンA(レチノール)の誘導体です。人間の血液にわずかに含まれている成分なので、トレチノインを使ってもアレルギー症状が現れることはありません。ビタミン誘導体としては高い効能を持ち、ビタミンAに比べると100~300倍の活性力があると言われています。トレチノインにはピーリング効果、肌のターンオーバー促進、皮脂の分泌を抑える効果があります。
トレチノインは、シミの原因になるのはメラニン色素を排出する働きを持っています。トレチノインが働くと、細胞が活性化して増殖し、深い層にある細胞が次第に皮膚の表面のほうへと押し上げられ、垢になって剥がれ落ちます。このときにメラニン色素も押し上げられて排除され、シミが消えるのです。トレチノインには皮脂腺の働きを抑える効果や、コラーゲン・ヒアルロン酸を作る働きもあります。
トレチノインは、お医者さんの指導のもとに正しい使いかたをしましょう。使い方を間違えると、シミを除去するつもりが逆に増やしてしまいます。とても強い刺激があるので、口や目の周りなど皮膚の薄い場所に塗るのは控えましょう。トレチノインを使っていると、ある時期に急に皮膚が赤くなったりかゆみが出たりしますが、一時的なものなので心配する必要はありません。