スクワレンはサメ類の肝臓の肝油に含まれる成分です。酸素を生み出し細胞の新陳代謝を高め、肝機能向上、美肌に効果があります。スクワレンの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
スクワレンはサメ類の肝臓からできる肝油に含まれる不飽和脂肪酸の一種です。別名を「深海ザメエキス」といいます。サメは深海で生命を維持するために肝臓が大きく、肝臓の80%が脂質は浮き袋のようなはたらきを持ち、酸素を体内に供給するスクワレンを作り出します。スクワレンは1906年に水産動物油脂の研究者である辻本満丸博士が発見しました。人間の体内では皮膚、リンパ節、骨髄に特に多く存在します。
スクワレンは体内の水に含まれる水素と結合することで「スクワラン」に変化し酸素を発生します。酸素が不足していると、発生した酸素は血流によって細胞まで送られます。この作用により細胞の新陳代謝が活性化されるのです。スクワレンは加齢により減少し、老化が進みます。スクワレンを摂ることでターンオーバーが促進されて、美肌効果が期待されます。肝機能の向上や免疫細胞の活性化にも関わる成分です。
スクワレンはサメ類の肝臓の肝油から採取します。特に効能が高いのはアイザメから採取した肝油です。オリーブオイルなどにも含まれます。「コエンザイムQ10」などのサプリメントに配合されているものも少なくありません。皮膚への浸透性が高く保湿性や炎症を抑える効能がありますが、酸化されやすいため、水素を結合させて酸化しにくくした「スクワラン」として、化粧品や医療の治療に使われています。