サミーは、必須アミノ酸のメチオニンと、体の活動のエネルギー源ATPが結合したものです。うつ病の治療薬になるほか、関節炎の改善・肝機能を向上させる効果が認められてサプリメントとして服用されています。
サミーは、必須アミノ酸の一種であるメチオニンに、体を活動させるエネルギー源であるATP(アデノシン3リン酸)が結合してできています。正式名称は「Sアデノシルメチオニン」。人間の体の細胞の中で常に産み出されている、生命には欠かせない成分です。脳と肝臓に多く見られる成分で、発見された当時はうつ病の治療薬として使われていましたが、現在は関節炎の改善や肝機能をアップする効果が認められて、サプリメントとしても販売されています。
サミーは、関節の軟骨を増やす働きを持ちます。軟骨はコラーゲン、ヒアアルロン酸、プロテオグリガンにより組織されています。プロテオグリガンは、グルコサミンやコンドロイチンにより構成されており、軟骨の老化を防ぐ役割を果たしています。この重要な役割を維持するための硫酸基はサミーが補っていると言われています。サミーには抗酸化作用もあり、活性化酸素を軽減して肝臓の働きを良くしたり、体の炎症を抑えたりしています。サミーは脳の神経物質ドーパミン・セロトニンを作り出すので、これらが不足すると起こるといううつ病の予防にも効能があります。
サミーは最近女性の間でも増えている変形性関節症を緩和する働きを持ちます。この症状は特に膝の関節や股関節でよく起こります。サミーは、軟骨の構成成分であるグルコサミンやコンドロイチンとともに摂取すると効果がアップすると言われています。体内に摂取されると一部がグルタチオンに変化して肝臓の解毒作用を助けるので、二日酔いに効くと言われます。お酒を飲み過ぎたときにはぜひサミーのサプリメントを服用してみてください。