「液体の宝石」といわれ貴婦人たちが愛したローズオイル。
意外に間違っていることも多いローズオイルの基礎知識や効果・効能について、
渋谷DSクリニックの井上和恵先生がじっくりと解説いたします。
バラの花弁に含まれる香料のローズオイル。昔から「美の媚薬」として特に女性たちに親しまれてきました。しかし非常に高価で希少性が高いため、上流階級の人しか手に入れることはできなかったようです。副産物としてできるローズウォーターも人気です。
ローズオイルを摂取するバラはダマスクローズと呼ばれますが、このバラは1年の中でも1ヶ月しか咲かず、しかも花が咲くようになるまでに3年もかかり、手入れにも手間がかかります。しかもローズオイルはバラの花弁からごく僅かしか採れません。
ローズオイルには抗菌、抗アレルギー、便通改善、ストレス緩和などの効果があるとされます。漢方でもアンチエイジング薬として使用され、肉体面と精神面の両方から私たちの健康を健やかに保つことに役立つのです。
ローズオイルには摂取し続けることで、体臭を甘い香りに変える効果があるとされます。ローズオイルの他にもローズウォーターや、バラを使用した化粧水、飲料水、サプリメントなどさまざまな加工品がありますので、エチケットとして内外からケアするのもよいかもしれません。
ローズオイルは大変貴重なものですから、サプリメントを選ぶ際には品質や含有量、生産国を確認し、高品質なものを利用するようにしましょう。また近年はコラーゲンやビタミンなどが付加されているローズオイルもあるので過剰にならにようにしてください。
ローズオイルには副作用の心配はありません。しかしサプリメントなどの場合、配合されている他の成分の過剰摂取や副作用の危険が伴う場合もあります。またバラの精油には経痛作用があるため、妊娠中の人は使用を控えたほうがよいでしょう。