フィチン酸とはどのような成分?
フィチン酸はリン酸とイノシトールが結合してできたリン酸化合物です。ビタミンB群に分類され、米ぬかやトウモロコシから抽出されます。動物の細胞内に存在しており、人間の体では脳や心臓の筋肉、骨格筋に含まれており、細胞のはたらきをコントロールしています。フィチン酸は薄黄色から薄褐色のとろみのある液体で、酸味があり、熱や酸には弱いという性質を持ちます。また銅、亜鉛、鉄、マンガン、コバルト、カルシウムなどミネラルとの強い結合力を発揮します。フィチン酸は1960年代には腎結石の予防・治療に使われていました。1985年にはアメリカのアブルカラム・M・シャムスディン博士がフィチン酸とイノシトールの抗がん作用について実験を実施し、1998年に京都で開催された国際シンポジウムで、フィチン酸に抗がん作用があると発表され、それ以降ますます注目を集めている成分です。
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