トケイソウはパッションフラワーとも呼ばれ鎮静・鎮痛効果を持ちます。ハーブティーとして飲むと安眠効果があります。トケイソウの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
トケイソウとはトケイソウ科トケイソウ属に分類される植物です。めしべが3つにわかれており、時計の針の長針、短針、秒針に見えることからその名前がつきました。パッションフラワーとも呼ばれる場合のパッションは十字架にかけられたキリストの「受難」を表します。トロピカルフルーツとして親しまれているパッションフルーツは、トケイソウの一種クダモノトケイソウの果実です。
トケイソウに含まれる主成分には、鎮静・鎮痙・鎮痛作用、抗酸化作用、抗うつ作用などがあります。不眠、頭痛、神経痛、胃けいれん、ストレス性高血圧、過敏性腸症候群、気管支ぜん息、自律神経失調症、生理前緊張症(PMS)などに効能が見られます。美白効果やコレステロールを体外に排出し、免疫力をアップするはたらきもあります。トケイソウには血圧を下げる作用があるので、低血圧の人は服用に注意しましょう。
トケイソウは葉や茎をハーブティーにして飲むと安眠効果があります。香りが干し草のようでくせがなく、セントジョーンズワート、カモミールなどほかのハーブとのブレンドに向いています。バレリアンとブレンドすると特に効能がアップします。エッセンシャルオイルとして、入浴やマッサージに使うとリラックス効果に加えて美肌効果があります。トケイソウは成長が早く、観賞用の花としても広く栽培されています。