細胞のなかで特定の機能を持つ細胞小器官のひとつがミトコンドリアで、たんぱく質、糖質、脂質を使ってエネルギーを作り出すいわば「体内のエネルギー工場」ともいえる役割を担っています。ミトコンドリアの活動がなければ、栄養を代謝することができません。
じつは加齢とともにミトコンドリアの量や活性度が低下し、人が生きるために必要なエネルギーの量が減って不足するようになります。その結果、老化や生活習慣病といったさまざまな不具合が生じてしまうと考えられています。ミトコンドリアの機能低下が卵子の老化にも関係しているという研究結果も出ているため、今後は不妊に悩むかたにもオリゴ乳酸の摂取が有効となる可能性もあります。
ミトコンドリアの研究者のなかには、「ミトコンドリアの量と活性が担保されれば、病気にならずいつまでも若々しくいられる。人間の健康と長寿はミトコンドリアが握っている」とまで言い切っているかたもいるほど、重要な役割を担っている器官なのです。
長年研究を続けてきた結果、オリゴ乳酸にはこのミトコンドリアを活性化するはたらきがあることがわかりました。そして、その機能性を見出したことに関する特許を数年前に出願、2018年5月に用途発明の特許の取得を取得しています。ミトコンドリアを活性化することが証明されたこと自体めずらしく、オリゴ乳酸の新たなエビデンスとして大変注目を集めています。
ミトコンドリアがのはたらきが活性化すると、さまざまな効果が期待できるのですが、代表的なものに「メタボ予防」が挙げられます。
オリゴ乳酸を摂取することによってミトコンドリアが活性化され体内のエネルギーがたくさん作り出されると、その活動量に比例して栄養の代謝が進みます。ミトコンドリアの活性化に伴い、溜め込んでいた内臓脂肪を減らす効果があるという研究データが得られました。
さらにミトコンドリアの活動量が増えることによって体内の酸化が抑制されることもわかり、抗老化作用・アンチエイジング・抗肥満といった、中高年には非常にありがたい効能があることが証明されたのです。
お肌のエイジングケアや中年太りの改善効果も期待できますので、オリゴ乳酸は中高年世代の強い味方。老化を避けることはできませんが、ミトコンドリアが元気なら、老化のスピードがゆるやかになっていくはずです。
用法特許の名称は「血中のユビキノール活性化剤及び体内の酸化ストレス度軽減剤」と少しわかりにくい名称になっていますが、ミトコンドリアの変動を確認するためにマークアップしたのが、ユビキノール(ユビキノン/コエンザイムQ10の前駆体)。オリゴ乳酸を摂取した人の血液中のユビキノン(ユビキノール)などのトータル量が増えるかどうかを二重盲検試験による臨床データを取って検証しました。
その結果、オリゴ乳酸を摂取した人はミトコンドリアの機能が亢進(活動が高まること)がわかりました。さらにそれに連動して体内の酸化ストレス度が低下。酸化することで老化はもちろんのこと、動脈硬化など血管系の病気や心臓、脳といった循環器系の病気、糖尿病や高脂血症血症など中高年世代がかかりやすい病気の予防にもつながります。
今回の発明特許にもご尽力いただいた医学博士の田口先生は乳酸研究の第一人者として知られている専門家ですが、いまいちばん注目している成分が、オリゴ乳酸だとおっしゃっています。ミトコンドリアを元気にして、腸内の善玉菌を活性化すれば、不健康になる要因などなくなるはずだ、と。
単に飲んだ人の体感だけで効果がある、とするのは科学的根拠に基づいているとは言えません。やはり医療機関や研究機関によるヒト臨床試験を行い、積極的に裏付けをとっていく必要があります。
今後も田口先生のような熱心な研究者に、ひとつでも多くオリゴ乳酸の機能を裏付けるようなデータを導き出していただけることを願っています。
オリゴ乳酸という唯一無二の成分で、原料メーカーである株式会社グラートにしか作り出せない食品。そのオリゴ乳酸に30年以上もこだわり続けるグレインの社員たちには、ある共通した経験があるのだといいます。それは「オリゴ乳酸に家族を助けてもらった」ということ。次のページではその経験について松澤社長に語っていただきます。