ヌクレオチドの合成
ヌクレオチドの合成方法は2種類あります。１つは「デノボ合成」です。「デノボ de novo」はラテン語で「新しいものから」を意味する言葉で、英語の「from new」と同じ意味になります。日本語では「新生経路」と呼ばれていて、肝臓でヌクレオチドが合成されます。もう1つは「サルベージ合成」です。「サルベージ」は沈没した船を引き上げたり、海難事故の救助を行ったりするという意味や壊れたものを再利用するという意味を持ちます。食品から摂ったヌクレオチド、ヌクレオチドの合体であるポリヌクレオチド、DNA、RNAなどの分解過程で再びヌクレオチドを合成する方法です。細胞分裂など核酸が多く必要となるときにはデノボ合成、DNAの修復にはサルベージ合成が使われます。サルベージ合成は消費エネルギーが少なく効率がよいのですが細胞生産力は低下します。
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