ヌクレオチドは核酸DNA、RNAを合成し、細胞分裂・増殖やたんぱく質の合成には欠かせない物質です。ヌクレオチドの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
ヌクレオチドはヌクレオシドにリン酸基が結合した物質です。名前は「核が結合した」という意味を持ちます。ヌクレオシドは細胞の分裂や増殖にかかわり遺伝子情報を司る核酸DNA とたんぱく質の合成にかかわるRNAの構成成分です。ヌクレオチドの種類にはDNAを作る材料であるデオキシリボヌクレオチドとRNAの材料となるリボヌクレチドがあり、リボヌクレチドからデオキシリボヌクレオチドが作られます。
DNA(デオキシリボ核酸)とRNA (リボ核酸)はヌクレオチドから作られます。細胞核内にあるDNAは遺伝子情報を司り、細胞分裂や増殖にかかわります。加齢によりDNAの生成が衰えると細胞が少なくなったり、細胞の質が低下したりして老化が進みます。RNAはDNAの遺伝情報に基づいてたんぱく質を合成します。脳細胞はRNAが増えることによって活性化します。
ヌクレオチドの合成方法は「デノボ合成」「サルベージ合成」の2種類があります。「デノボ」はラテン語で「新しいものから」を意味する言葉です。デノボ合成では肝臓でヌクレオチドが新しく合成されます。「サルベージ」は「再生利用」の意味があり、サルベージ合成は食品から摂った成分からヌクレオチドを再生します。細胞分裂など核酸が多く必要になるときにはデノボ合成、DNAの修復にはサルベージ合成が使われます。