リンは骨や歯を作りDNAを構成する物質で、生命活動に欠かせません。食品添加物としてコーラやスナック菓子などに含まれています。リンの基礎知識や効能・効果をじっくり解説いたします。
リンはミネラルの一種で、カルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯を作ったり、たんぱく質や糖質、脂質と結合してDNA・RNAを構成したりします。脳、神経、筋肉、肝臓などでエネルギーを作る働きもサポートしています。他にも細胞の成長を促す、血液中のpHバランスを整える、疲労を回復させるなど、人間の生命活動には欠かせない働きを担っています。
リンは不足することはほとんどありません。食品添加物としてさまざまな加工食品や清涼飲料水に入っているため、むしろ過剰摂取のおそれがあります。リンとカルシウムの摂取バランスが崩れると、骨密度や骨量の減少、肝機能や腎臓機能の低下などが起こります。食品表示を見て必ずチェックするようにしましょう。ちなみに牛乳にはリンとカルシウムが理想的なバランスで含まれています。
リンは魚類、肉類、牛乳、乳製品、大豆などさまざまな食品に含まれ摂取しやすい栄養素です。酸味をつける食品添加物として清涼飲料水やスナック菓子、レトルト食品・加工食品に使われています。ハムやチーズ缶づめ、インスタントラーメンにも入っています。化学肥料、金属の表面加工、工業用の触媒として利用されます。核燃料の再処理場ではウランやプルトニウムを抽出するときの溶剤に使われます。