脳の神経系に直接的に働きかけるK・リゾレシチン
レシチンのなかでも「K・リゾレシチン」をご存知でしょうか。K・リゾレシチンとは大豆レシチンを低分子化し、ビタミンをはじめとする特殊栄養素を加えた新世代のレシチンです。従来、脳には届きにくいと言われていた大豆レシチンですが、K・リゾレシチンは脳の神経系にも効果を発揮することが期待されている成分なのです(レシチンと脳)。
脳には「血液脳関門」という関門があります。脳の神経細胞を厳重に守るため、必要な物質のみを血液中から選択的に通すための関門です。そのためすべての栄養素が脳へ入れるわけではないのです。血液脳関門を通過するには「脂溶性」かつ「低分子」であることが鍵となります。従来の大豆レシチンはこの血液脳関門を通過するには分子が大きく難しいとされていました。しかし大豆由来のK・リゾレシチンはこの2つの条件を満たし、容易に通過すると言われているのです。
脳に入ったK・リゾレシチンは、脳から全身にめぐる神経伝達物質のアセチルコリンを早期につくり出し、自律神経の安定や全身のホルモン調整に働くことがわかっています。脳の活性度を示すドーパミン分泌やリラックスを示す脳波の臨床試験で、他のレシチンに比べ、K・リゾレシチンによる増幅が顕著にみられたというデータもあります。
よく「疲れた時には甘い物」といいますが、糖分のみでは脳のエネルギーはすぐにきれてしまいます。エネルギーとなる糖の他に、情報伝達を担うアセチルコリン、それらをサポートするビタミンなどを一緒に摂ることで脳の疲れを癒し、また活力を取り戻すことができるのです。この脳のしくみに合わせた栄養分が組み合わされているK・リゾレシチンは、「認知症」や「うつ病」などの現代病の予防と改善において注目の栄養素になると期待が寄せられています。
細胞の受け皿にもなり、デトックスにも効果あり?!
私たちの体は約60兆個の細胞でできていて、毎日細胞分裂をくり返すことで健康を保っています。細胞のなかでも「細胞膜」は栄養や酸素を細胞内に取り込むとともに、細胞内の不要な物質や老廃物を排泄する役目を担っています。K・リゾレシチンは、この細胞膜の約50%を構成する成分として栄養の受け皿ともなるのです。
細胞膜が不調であると丈夫な細胞をつくるための栄養分を上手く取り込むことができず、また、老廃物をデトックスできず栄養不良や代謝不良を招きます。
サプリメントをいろいろ試したけど「いまいち体感できなかった」という人は、細胞膜の栄養吸収力・排泄力が弱い可能性が高く、まずは細胞膜を必要な栄養で強化する必要があるのです(レシチンについて)。
情報提供:株式会社HBCフナト
クスリを使わずナチュラル栄養療法で心の病を治す精神科診療を行っています。
心の病は、誤った食習慣に伴う栄養のアンバランスで、様々なストレスに脳が疲弊することが原因のひとつに挙げられます。そのため、毛髪検査から不足している栄養素を分析し、食事指導を重点的に行いながら、必要に応じて高濃度のサプリメントを用いて病気を根本的に治していきます。