フォルスコリンとダイエットの関係は？

フォルスコリンとダイエット

◯フォルスコリンが原料に良いとされる理由
フォルスコリンが体内に取り込まれると、細胞膜に存在する酵素「アデニル酸シクラーゼ」のはたらきを高めます。この酵素は情報伝達に関わる酵素で、交感神経を刺激して心臓や血管のはたらきを活性化するcAMP(環状アデノシン一リン酸)という物質を作り出すのです。
cAMPはエネルギー代謝を促進するため、cAMPが多くなると体脂肪の分解が進みエネルギーに変換されます。そのため肥満を予防することが期待できるのでは、というのがフォルスコリンの作用メカニズムです。この作用によってコレステロール値も下がり血流が促進されるため、動脈硬化や高血圧になりにくい体になることも期待されています。

フォルスコリンには気道や気管の筋肉に直接作用し、これらの筋肉を拡張して呼吸をスムーズにする作用があることも報告されています。喘息は気道に炎症が起こり狭くなる病気ですが、フォルスコリンを投与することで喘息の症状を改善するのではないかと期待されているのです。アーユルヴェーダでもフォルスコリンが肺や喘息によいとされています。
さらにフォルスコリンは目の健康、特に緑内障に対する効果が期待されている成分です。眼圧を下げ、視神経を保護して視野や視力が低下する緑内障になるのを予防することが期待されるため、現在では点眼薬に配合されているケースもあります。
フォルスコリンには男性ホルモンの一種であるテストステロンを増加する作用も報告されています。このホルモンは一般的には運動をすることで増えますがフォルスコリンを摂取すればテストステロンのほかにも、成長ホルモンやIGF-1（成長因子）が増え筋力がアップする他、筋肉の疲労も回復させると期待されています。運動しながらダイエットをしたい方、男性でダイエット成分を探している方は試してみるとよいかもしれません。