クロレラはクロロフィル(葉緑素)を含む成分で、驚異的な速さで細胞分裂をするため「神秘の食物」と呼ばれています。クロレラの基礎知識やはたらきをじっくり解説いたします。
クロレラは緑藻類の淡水プランクトンの一種です。熱帯から寒帯まで全世界の湖や沼、河川などに生息しています。クロレラは人間の赤血球よりさらに小さい直径2~10μmの球形または楕円形で、細胞の中にはクロロフィル(葉緑素)があるため緑色をしています。光合成により驚異的な速さで細胞分裂が行われるので「神秘の植物」「未来の植物」などと呼ばれています。
クロレラにはクロロフィル、9種類の必須アミノ酸、非必須アミノ酸、食物繊維、ビタミン、ミネラルが含まれます。生物の成長促進因子であるC.G.F.(クロレラグロスファクター)は、核酸とアミノ酸の複合体でクロレラだけに含まれます。食物繊維により高血圧予防、コレステロール値低下、肝機能改善に良いと言われます。クロロフィルによる老化防止、ルテインによる白内障へのはたらきが期待されています。
クロレラはたんぱく質を多く含むので、過剰摂取をするとたんぱく質アレルギー症状としてかゆみやしっしんなどが起こることがあります。体質によりかゆみや皮膚炎などの日光アレルギー症状を誘引するケースも考えられます。またクロレラに含まれるビタミンKは血液凝固作用があるので、血栓の予防・治療薬であるワーファリンと一緒に使うと薬の効き目が悪くなります。