ビルベリーはブルーベリーの仲間で、
その違いは野生種か栽培種か
ひと頃に比べると果物売り場でよく見かけるようになったブルーベリーですが、日本で食品として食べることができるブルーベリーは、すべて品種改良された栽培種です。
一方ブルーベリーと同じ種類として扱われているビルベリーですが、正確にはブルーベリーの原種ともいわれる近縁種で、ノルウェーやスウェーデン、フィンランドなど北欧の森に自生する野生種です。調べてみると、ビルベリーが実をつける頃の北欧は白夜で太陽が沈まない季節。一日中注がれる太陽の紫外線から実を守る能力を高めるため、青紫色の天然色素“アントシアニン”をたっぷりと蓄えるのだそうです。果肉の色の濃さを比較するとブルーベリーは白っぽいのに、ビルベリーは中身まで濃い青紫色をしています。ビルベリーには、この“アントシアニン”が一般栽培種のブルーベリーに比べて2~3倍多く含まれています。
ビルベリーはフランスやイタリアなどのヨーロッパでは医薬品としても使用されています。
アントシアニン含有量がもっとも多いビルベリー
抗酸化物質であるポリフェノール“アントシアニン”はフラボノイド系ポリフェノールの代表格です。ブルーベリーやビルベリーだけでなく、赤や紫、青紫、濃い青などの色を持つ果実や野菜には、すべてこのアントシアニンが含まれています。
たとえばぶどう、リンゴやイチゴなどもそうですし、カシス、クランベリー、ラズベリー、プルーンなどの果実やナス、紫キャベツ、赤タマネギ、赤じそ、紫いも、黒大豆、そして多くの花にも多くのアントシアニンが含まれています。こうしたアントシアニンを含む食品のなかでもっとも含有量の多い食品が、ビルベリーであると言われています。
野菜や果実を紫外線などから守り、天然の防腐剤の役割を果たしているアントシアニンを効率よく摂取することができるのが、ビルベリーを原料としたブルーベリーのサプリメントであるのかもしれません。
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