アルギニンの摂取には質の良いたんぱく質を!
成長や健康維持に欠かせないアルギニン。成長や健康維持以外にもアルギニンの役割は多くあります。それでは、アルギニンはどんな食品に含まれているのでしょうか。アルギニンはアミノ酸の一種ですので、アルギニンを多く含む代表的なものは、大豆製品、肉類、魚介類等のたんぱく質を多く含む食品です。
●アルギニンを多く含む食品は以下のようなものになります。
- 鶏肉
- 仔牛肉
- 牛乳
- 海老
- 大豆
- ナッツ類
- レーズン
- 玄米
- オートミール
- ポップコーン
- チョコレート
これらの中でも特にアルギニン含有量が多いのは大豆食品です。100g中の含有量は以下のようになります。
- 味噌(910mg)
- 納豆(940mg)
- 大豆(2800mg)
- 高野豆腐(4200mg)
上記のように、たんぱく質を多く含む食品であれば、摂るのは簡単ではないか?とも思われますが、実際のところ、普段の食生活においてアルギニンは不足がちな成分とされます(アルギニンの摂取目安量)。日本食離れの影響もあるかもしれません。毎日納豆を食べている、大豆製品を食べているという人は、年々減少傾向にあるとされます。毎日の食事に上手に摂りいれるためにはできるだけ多くの食品をバランスよく摂取することが大切となります。
効率よくアルギニンを摂るために
摂取が簡単なようで実は不足がちなアルギニン。では、効率よく摂取するためにはどのようにしたら良いのでしょうか。アルギニンを体内で合成するのに必要な栄養素として、ビタミンB6があります。ビタミンB6は皮膚炎を予防することから発見された水溶性のビタミンです。たんぱく質の代謝の主役で、たんぱく質の摂取量が多くなるほど、必要量が増す栄養素です。
私たちの体の資本ともいえるたんぱく質。食事から摂取したたんぱく質はいったんアミノ酸まで分解されてから、体内で必要なたんぱく質に再合成されます。この時に活躍するのがビタミンB6なのです。ビタミンB6はかつおやマグロなどの赤身の魚、牛や鶏のレバー、バナナやさつま芋に多く含まれますので、これらの食品も上手に組み合わせながらアルギニンを含めたんぱく質の代謝を体の中でスムーズに行えるようにしましょう。
また、最近ではアルギニン単体でサプリメントとして販売されていますので、まだアルギニンを体内で合成できない子供や、必要量が増すアスリートの人は自分に合った摂取方法を見つけるのも方法です。特に筋肉の合成が不可欠なアスリートにおいて、アルギニンのサプリメント摂取はスタンダードです。