落合ハーブ園代表 落合 正浩先生

食物繊維を有するハーブがあります。食物繊維は腸内の有害物質や毒素の排出に役立つため第６の栄養素として注目されていますね。食物繊維を含むハーブとして代表的なものは、イアリアンパセリ、バジルなど皆さんなじみのものが多いです。特にパセリはビタミン・ミネラル、βカロテンも豊富に含みます。βカロテンは過剰な活性酸素の抑制にも働きますから、手軽に楽しめて、健康にも役立つオススメハーブの1つです。

免疫力や抗菌と関係するハーブも多いですね。エキナセアなどは免疫賦活作用があるため、風邪予防に利用されます。抗菌・殺菌作用が期待できるハーブとしては、ガーリック、タイム、ユーカリ、オレガノ、ミントなど。抗ウィルス作用が期待できるハーブとしてエキナセア、セントジョンズワート、レモンバームなどがよく利用されます。

体に良いといわれる「ハーブ」の栽培に農薬を使用するのは間違っています。当たり前のことですが、ハーブ農園を始めた当初は、日本ではハーブに限らず栽培に農薬を使うことがまだまだ多くあった時代でしたので、他との差別化を図る点からも、徹底した無農薬栽培が急務と考えました。

もちろん無農薬、無化学肥料にすることは苦労もありますし、なかなかイメージ通りのハーブにならなかったりもします。それでも安心安全なハーブをお届けしたいという強い思いから、来る日も来る日もハーブ畑を耕し手入れし続けています。今では遠方より来園してくれる方も増え、自分のこだわりが理解されているという実感を得られるまでになっています。

私たちは安心安全な「ハーブ」を全国どこへでも提供できるよう努め、健康的な体づくりとともに心の健康（メンタルヘルス）にもハーブをお役立ていただきたいと考えています。ハーブは食品ですが、薬理作用を有するため、中には妊婦中の方やアレルギーの方など、取り扱いに気をつけなければないケースもあります。そのため、農園ではハーブを使ったセミナーや料理教室、クラフトづくり教室の他に、日本ハーブ検定認定スクールとしてハーブに関する知識全般を本格的に学べるスクールも随時開講しています。正しい知識を持ち、正しく使うことで、健康的な心身をつくりに上手にお役立ていただきたいと思います。農園からは富士山と駿河湾が見え、レストランやバーベキューも楽しんでいただけます。ぜひ一度遊びにいらしてください。ハーブの持つ力を誰もが楽しく体感していただけるはずです。