ナチュラルクリニック代々木 神津 健一先生

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細胞(膜)栄養療法の生みの親

ナチュラルクリニック代々木 会長・医学博士 神津 健一

経歴

1940年長野生まれ。医学博士。NPO法人 予防医学・代替医療振興協会理事長。日本医学交流協会理事。NPO法人 認知症支援連絡協議会理事。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌等多数のメディアで活躍する。著書に「驚異の頭脳食“レシチン”」「心の病を癒す脳内食品」「医者が心の病に無力なワケ」「食べるだけでIQ・EQが高まる」「認知症の予防と改善」など多数。

インタビュー

薬を一切使用せず、ナチュラルな栄養療法で患者さんの自然治癒力に働きかけ、改善や回復につなげる治療を行っているナチュラルクリニック代々木。人間を本当の意味で元気にするには心と体を育む「食」を大事にすべき、と神津会長は提唱する。人間が本来持っている自然治癒力さえ栄養の摂取が源になっているからだ。一人ひとりにあった栄養療法を提案してくれる、代替医療の先駆的なクリニックの1つである。

先生は薬の怖さや食事の重要性を訴えていますが
薬や劣悪な食事は人間にどのような影響を与えるのでしょう。

世界的に有名なアメリカの細胞生物学者ブルース・リプトン博士が研究で明らかにしているのですが、細胞というのは栄養には飛びつきますが化学物質が入ってくると逆に逃げ出します。それにもかかわらず、私たちは薬だけでなく大気中から多種多様な化学物質を取り込み、食事からは有害な食品添加物を取り込み、細胞が汚染され傷ついた生活をしているのです。細胞の汚染といってもピンとこないでしょうが、ある調査では「へその緒」から多数の汚染物質が検出されることが報告されていますし、インスタント食品ばかりを口にしている今日の男性の精子の96%以上に奇形が多いことも「不妊学会」で報告されています。

先生がクリニックで薬を使わず栄養療法をされるのは
やはり薬より栄養のほうが大事だとお考えだからでしょうか。

日本は先進国で、医療も決して遅れていません。しかし生活習慣病患者数は増加の一途。世界的に見ても薬漬けの国民といわれています。国民皆保険制度も、もはや破綻状態です。このような状況で、一人ひとりが「健康」について真剣に考えるべきだし、真剣に考えるべきだし、今日の医療の常識が本当に正しいのか考えてほしいのです。精神疾患に罹患する人も増加していますが、さまざまな病気の原因は明らかに食生活と密接に関係しています。

私たちは誰でも病気になる可能性があります。しかし本来備わっている自然治癒力がうまく機能すれば自然に治るようになっています。従って本来の治療とは自然治癒力をサポートするものであるべきです。しかし多くの医師や患者さんは病気は薬で治すものだと思い込んでいます。精神疾患の方は薬の依存から抜けられず、副作用に苦しんでいるケースがほとんどです。細胞が本当に必要としているのは、薬ではなくその人にとって不足している栄養素です。

先生の提唱する細胞(膜)栄養療法とはどのようなものなのですか?

細胞は私たちのすべてを司りますが、細胞で重要なのは核だけではありません。核よりも膜のほうが重要です。細胞から核を取り除いても細胞は死にませんが、膜を取り除くと即死してしまいます。これは細胞の膜が栄養の摂り込みと不要物質の排出という重要な役割を担っているからです。細胞膜の50%はアミノ酸でできていますが、残りの約50%はリン脂質(レシチン)でできています。リン脂質は善玉の脂質なのに、脂というだけであまり研究されていません。しかしどんな栄養を摂取するのであれ、受け皿となる細胞膜が元気でないと吸収できないのです。そこでレシチンを補い細胞膜を根本から元気にするのが細胞(膜)栄養療法です。

細胞膜が元気になると栄養の吸収も変わってくるのですか?

どんなに栄養を摂っても太らない人、つまり栄養吸収が悪い人がいます。これは細胞膜が機能しておらず栄養が吸収されない状態になっているからです。逆にあまり食べていないのに太ってしまう人がいます。

これも細胞膜が正常な機能を失い、不要なものを排出できていない状態です。うつ病や認知症の人の多くは、脳内で脳神経細胞が痩せています。つまり神経組織の情報伝達がスムーズにいかないのです。しかし細胞膜栄養療法を行い脳神経細胞そのものが活性化すると諸症状が改善に向かいます。細胞に必要なものはやはり薬よりも栄養なのです。

最後に読者や患者さんにメッセージをお願いします。

レチシンはアルツハイマーへの治療薬にもなりうるのではないかと期待されていますが、レシチンであればなんでも良いということではありません。どんなレシチンが吸収されやすいのか、アメリカではいろいろな実験がおこなわれていますが、やはり一般的なレシチンではあまり吸収がよくないと報告されています。では低分子なら良いかといえばそうでもありません。物質というのは複雑にできていて精製すればするほど単体化し毒にもなりうるのです。そこで私はKリゾレシチンというサプリメントを開発しました。純度わずか10%なのに、低分子レシチンと比較しても抜群に吸収力が高まります。米も精米すればするほど純度が高まりますが、体には悪影響を及ぼす場合があるのと同じです。人間の体、つまり細胞は人工的な合成化学物質や薬ではなく栄養でできています。食事や栄養の重要性、そして細胞や細胞膜の健康について理解してください。

基本情報


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  • 所属ナチュラルクリニック代々木
  • 所在地東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-6 7F
  • 最寄り駅代々木駅
  • TEL03-5364-1481
  • ホームページhttp://www.natural-c.com

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