まだまだ暑さが続く毎日。夏バテ、寝不足、食欲不振……、体調がイマイチという方も多いのでは？
そんなあなたに注目してほしい成分が「黒酢」。
黒酢の良いところはサプリメントとしてだけでなく、調味料やドリンクとして気軽に摂取できること。
そして老若男女問わずにオススメできるから家族やカップルでも楽しめること。
今月の特集では、黒酢と一般的なお酢の違いや、黒酢の活用方法を解説！
あなたも黒酢生活、はじめてみませんか？
黒酢の秘密は
ずば抜けた栄養価にあり
黒酢とは玄米または米（大麦などの場合も）を、米麹や水と合わせじっくり１〜3年かけて醗酵・熟成させたお酢のことです。一般的な穀物酢に比べ、原料に玄米が多く使用されるだけでなく、醗酵・熟成に時間がかけられているのでアミノ酸や有機酸、ビタミン・ミネラル類といった嬉しい栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。日本の黒酢は鹿児島県福山町の坂元醸造が壷つくりの米酢を「黒酢」と命名して販売したのが始まりです。黒い甕壷で職人が毎日育てながら醗酵・熟成させる手法は世界的にも有名ですが、近年の黒酢は残念ながら24〜48時間という短時間で作られる製法が主流になってしまっているそう。しかしながら数年かけて熟成されたものと簡易法で作られたものでは栄養価がまるで異なりますから、どうせなら昔ながらの製法の黒酢を手に入れたいですよね。
ちなみに黒酢の仲間として沖縄のもろみ酢、中国の香醋、イタリアのバルサミコ酢などが知られていますが、米から作られるのは黒酢だけです。いずれの酢も通常の穀物酢に比べると栄養価が非常に高いので、同じお酢を使うのであれば黒酢や他の熟成酢を楽しんでみてはいかがでしょう。穀物酢に比べて味がマイルドで美味しいというメリットもあります。
疲労回復から美容、健康まで幅広い効果が
黒酢には実にさまざまな機能が期待されます。中でも疲労回復効果は有名です。黒酢に豊富に含まれる「酢酸」「クエン酸」「アミノ酸」は疲労回復に欠かせない重要な物質だからです。そしてダイエットサポートも期待できます。クエン酸とアミノ酸による脂肪燃焼作用が期待できるだけでなく、腸内環境の改善につながるため、スムーズなお通じをサポートしてくれるからです。また、血流の改善作用や血圧の低下作用が期待できるため、むくみ予防や生活習慣病予防にもなります。他にも冷えの解消や美肌効果、アレルギー抑制効果など、そのパワーは計り知れません。さらに黒酢は普段の食生活で不足しがちなビタミンとミネラルも豊富に含みます。そのため、黒酢は年配の方だけでなく若年層にも楽しんでいただきたい成分なのです。特に若い女性のインナービューティケアに欠かせませんから、美容と健康に関心の高い女性はこっそり飲んでいる人も多いはず。サプリメントに抵抗がある方から健康マニアの方まで、無理なく続けられる成分の１つが黒酢といえるのです。
そんな黒酢の
効果的な摂取法は……？
万能かつ嬉しい機能がたくさんある黒酢ですから、思わず摂り過ぎてしまいたくなりますが、摂取目安量は1日に大さじ1杯程度で十分とされています。いくら健康効果が高いからといっても過剰摂取は御法度。特に空腹時に原液を直接摂取したり、空腹時でなくても量を摂り過ぎたりすると、胃の粘膜が荒れてしまうことやお腹をくだしてしまうことも。
黒酢はサプリメントで摂取する方法もありますが、加熱しても効果が損なわれないので、調味料として料理に使うこともオススメです。ドレッシング代わりに使えば余計な油分のカットになりますし、お醤油の変わりに使えば減塩にもなります。特に中華料理との相性は抜群で、脂っこいものをさっぱりいただくことができます。編集部オススメは乳製品とのマリアージュ。黒酢は乳製品と相性が良く、特にアイスクリームにほんの少し垂らすと、甘味と酸味が引き立ちます。ヨーグルトと黒酢を合わせるのもオススメです。最近は特に飲むタイプの黒酢が多数販売されていますから、自分が摂りやすい方法で毎日続けてみてくださいね。
黒酢製品の選び方は……？
最後に、世の中にたくさんある黒酢製品について、それぞれの特徴から選び方の目安をお伝えします。
参考にしてみてください！
○ 健康維持や生活習慣病予防（より滋養強壮や血流促進などが目的の組み合わせ）
黒酢の中でも黒酢×ニンニク、黒酢×卵黄などのサプリメントやドリンク
○ 代謝アップやダイエット（より冷え解消や代謝アップが目的の組み合わせ）
黒酢の中でも黒酢×しょうが、黒酢×もろみなどのサプリメントやドリンク
○ 毎日気軽に続けること（甘味があってジュースのように飲めるものが多い）
黒酢の中でも黒酢ドレッシング、ハチミツ×黒酢、フルーツ×黒酢などのサプリメントやドリンク
