年齢とともに増加するアイトラブル。
既になんらかの不調が気になる方、サプリメントなどで対策を始めている方も多いのでは?
またここ数年はスマホやタブレットの普及で、アイトラブルは若い人にも急増中。
かつては50歳以上で起こりやすいといわれていた「加齢黄斑変性」ですが、
近年は20代での発症も報告され「若年性黄斑変性」として知られるようになっています。
なんとなく目が重い、かすむ、乾くといった諸症状は一般的に放っておかれがちですが、
時に重篤な症状を引き起こすこともあるので早め早めにケアをしておくことが大切です。
今月の特集では目に良いといわれるブルーベリーの魅力に迫るほか、最新のアイケア情報をお届けします。
手軽なケアはやっぱり
ブルーベリーサプリメント
「アイケアサプリメント」といえば「ブルーベリー」というくらい、いまでは知名度が高くなっていますが、日本でブルーベリーの機能性が知られるようになったのは1995年頃と比較的最近のことです。日本では素材の機能性が話題になると、あっというまにブームになりますが、一方ですぐに粗悪品が出回るという弊害が起こりやすく、ブルーベリー関連商品についても私たち消費者が「良い商品」を見極める必要がある状態です。しかし欧米のいくつかの国やお隣韓国でもブルーベリーは医薬品として認定されているほどその作用は世界的に認められていて、やはりブルーベリーは積極的に摂取したい食品であることに間違いないのです。 それではなぜブルーベリーが目に良いのか?詳しい説明はサプリメント大学にもありますが、簡単に説明すると、ブルーベリーに豊富に含まれているアントシアニンという成分が、ロドプシンという物質(目の網膜にたくさん存在して「見る」機能を支えている)の再合成を活発にするからだ、というところまで解明されています。
ただし、なぜアントシアニンがロドプシンの再合成を活発にするのか?そのメカニズムについては解明されていません。 しかし嬉しいことは、ブルーベリーが目に良いだけでなく他にもいろいろな機能を持っていること!ブルーベリーは抗酸化物質を多く含むので、全身のアンチエイジングも期待できます。他にもデトックスに欠かせない食物繊維や骨の形成に不可欠なミネラルのマンガンなど、嬉しい成分も豊富に含まれているのです。サプリメントに限らず、ジャムやソース、最近はそのまま食べられる果実や冷凍タイプのブルーベリーも手軽に入手することができます。アイケア食品としてのみならず「美容や健康維持のために積極的に食べた方がよい食べ物」のラインナップにブルーベリーを加えておきたいですよね。
ブルーベリー以外の
“注目”アイサポート成分
目に良い成分として昔から知られているのがビタミンAやビタミンB群、日本では「八つ目ウナギ」や「メグスリノキ」も有名です。昔からブルーベリー以外にもいろいろなアイケア食材があったということは、目のトラブルは誰にでも起こりうるということがいえます。
他にも最近注目されている成分が「ルテイン」「クロセチン」「アスタキサンチン」、食品としては「カシス」「アサイー」、そして今年後半最も注目されるといわれる果実「マキュベリー」などがあります。
「ルテイン」は野菜や果物に多く含まれる色素成分で、私たちの瞳のなかにも存在している成分でいわゆる「ピント合わせ」に関わる成分です。この成分は加齢とともに減少し、体内では作ることができないため食品から補う必要があります。緑黄色野菜には特に多くルテインが含まれますので積極的に補いましょう。「クロセチン」はくちなしの果実に含まれる色素成分で、ルテインの仲間といえます。
「アスタキサンチン」はその抗酸化力に注目が集まりますが、目の筋肉にも作用することが解明されています。ブルーベリーにこれらの成分がミックスされた商品もたくさん市販されていますので、気になる方は成分表をチェクしながら商品を選んでみると良いでしょう。 またサプリメントとしてではなく、ドリンクとして気軽に楽しめるのが「カシス」と「アサイー」です。カシスには豊富なアントシアニンが含まれるだけでなく、ビタミンCやβカロテン、食物繊維も豊富に含まれます。またここ数年注目を浴びているアサイーは「奇跡の果実」とも言われるスーパーフルーツで同じくアントシアニンだけでなく、食物繊維や鉄分、カルシウム、アミノ酸などもバランス良く含まれているのです。アサイーに続き今年後半から来年注目されそうなのが「マキュベリー」。パタゴニアが原産地で、アサイーを凌ぐ抗酸化力に注目が集まっています。いずれにせよ体の酸化を防ぐこと、つまりアンチエイジングをすることがアイケアになるのです。
なぜ若い人にまで目の
トラブルが増えているの?
某めがねブランドからブルーライトをカットする専用のめがねが発売され、爆発的ヒットとなっていますが、この「ブルーライト問題」はアイトラブルの増加と密接に関係しています。そもそもブルーライトとは、いまでは一般的になったLEDライトやパソコンやスマートフォン、タブレットの画面から大量に放出されています。このブルーライトは小さい太陽ともいわれるほど網膜に対する負担の高い波長の短い光です。ブルーライトが網膜の組織に入ると目を疲れさせ、老化の原因といわれる活性酸素を大量に発生させ、目の中の組織を酸化させてしまうこともわかっています。若年層にアイトラブルが急増しているのは、ブルーライトの影響もあるとされます。現時点でトラブルを感じていない方も、パソコンやスマホをしているのであればリスクは同じです。目の疲れが慢性化すると眼精疲労になるだけでなく、全身の老化を加速させる危険性さえあるのです。 サプリメントや食品でのアイケアはもはや現代人に必須です!またアイマスクやアイピローを使って積極的に目を休ませる時間を確保すること、遠くを見たりして眼の筋肉をストレッチすること、ツボ押しなども取り入れて、トラブルが起きる前から大切にしておきましょう。