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プロポリスについて詳しく知ろう!私に合うプロポリスの選び方

「天然の抗生物質」ともいわれるプロポリス。のど飴にも含まれていたり、風邪の初期症状に効果的だという話を聞いたことがあるのではないでしょうか。でも「プロポリス」と検索すると、あまりにもたくさんの商品がでてきて、どれを選べば良いのか迷いますよね。ここではあなたにぴったりのプロポリス選びをお手伝いしましょう。

プロポリスの概要

プロポリスって一体どんな成分なの?

ハチ

プロポリスを作ってくれているのはミツバチです。ミツバチがさまざまな樹木から集めてきた樹脂や樹液と自らの唾液と混ぜ合わせて作り上げたワックス状の物質が「プロポリス」の原型となります。

ハチの巣

ミツバチはこのプロポリスを巣の通り道や補修・補強などに使うことで、外敵が巣に侵入するのを防いだり、巣の温度を一定に保ったり、その強い抗菌作用で巣の中で集団生活をするミツバチたちの環境を清潔に保つことに役立てたりしています。

ハチ 約4200万年前からほぼ同じ生態?!

そのためミツバチの巣はアマゾンのような高温多湿の場所にあってもカビが生えたりはしません。ミツバチは地球上に約4200万年前には現れていたといわれ、その歴史は人間よりもずっと長いことになります。それにも関わらず、他の動植物がさまざまな進化を遂げて生き残りをかけたのとは違い、ミツバチほとんど遺伝子を変化させることなく、現在もほぼ同じ生態系で生き延びています。

ハチミツ

これは「プロポリスに守られていたので進化する必要がなかった」と考えられているほどなのです。プロポリスはそれほどまでに完璧な成分だと考えられ、人々は古来よりこのプロポリスを健康や美容に取り入れてきたのです。

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プロポリスとローヤルゼリーの違い

ハチのイラスト

ミツバチが作ってくれる産物には、プロポリスの他にローヤルゼリーやハチミツ、ミツロウなどもあります。
なかでも健康食品として利用されているのはローヤルゼリーですが、プロポリスとはどのような違いがあるのでしょうか?

ハチの巣のイラスト

ローヤルゼリーは一つの巣のなかで選ばれた、たった1匹の女王蜂にのみ与えられる専用食です。女王蜂のために集められた花粉や花の蜜を他の働き蜂が消化し分泌した物質がローヤルゼリーです。

ハチのイラスト 強い殺菌作用と抗酸化作用

この女王蜂専用食のおかげで、女王蜂は毎日2000個も産卵し、働き蜂より約40倍も長生きすることが知られています。一方プロポリスはミツバチにとって食ベ物ではなく、その強い殺菌作用や抗菌作用によって自らの身や巣を守るもの。しかし採取できる量はハチミツやローヤルゼリーよりプロポリスのほうがずっと少ない貴重品なのです。

ハチミツのイラスト

すでに古代エジプトではミイラ作りにこのプロポリスが使用されていたことがわかっていますし、古代ギリシヤ時代にも「プロポリスはとげの摘出、切り傷、感染症に効果あり」とアリストテレスが「動物誌」のなかで記述していることなどから、私たち人間が古くから利用してきたことがわかっています。

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プロポリスの摂取目安量と副作用について

過剰摂取はNG 花

健康食品やサプリメントを摂取する際に、どの成分であっても一番注意しなければならないことは「通常の食品と同じで過剰摂取しないこと」になります。プロポリスは国内では食品としての取り扱いであるため摂取目安量は公的機関によって定められておりません。

ハチミツのイラスト

そのため商品ごとに記載されている目安量を守るしかありませんが、だいたい300mgまでを目安に摂取するように推奨されている商品が多くなっています。また蜂や蜂の生産物(ハチミツなど)にアレルギーのある人、喘息やアトピー性皮膚炎などのある人に副作用が出たという報告もありますから、それらの方々は摂取を控えた方がよいでしょう。

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プロポリスの種類について知ろう

国産のプロポリスはないの?

ハチの写真

生産量はごくわずかですが、国産プロポリスもゼロではありません。北海道から沖縄までの各地でわずかならに採取されていますが、主に研究用のものが多いようです。これには理由があります。
不思議なことですがそもそも日本ミツバチはプロポリスを生産しないからです。プロポリスを生産できるのは西洋ミツバチのみ。日本ミツバチと西洋ミツバチは生態系や性格も大きく異なることがわかっています。

ハチの巣の写真

そのため、日本でプロポリスが注目されるようになったのは1985年の「第30回国際養蜂会議」以降と比較的最近です。ハチミツで比較しても日本ミツバチと西洋ミツバチそれぞれから摂れる量は全く異なり、西洋ミツバチのほうが4?5倍も多いとされます。
そのため西洋ミツバチから抽出されるもののほうがハチミツもプロポリスも安価なのです。

ブラジルタイプとその他のタイプのプロポリスの違い

プロポリスはアルゼンチン、イギリス、イタリア、エジプト、オーストラリア、ブルガリア、ルーマニアなど世界各国で採取されています。しかしブラジル産プロポリスが最も有名で、実際高品質であると高く評価されています。
ローヤルゼリーは働き蜂の咽頭線からの分泌液であるため品質に差が少ないとされますが、プロポリスは樹脂や樹液が原料となるため、ミツバチが棲息するエリアごとに異なる植物の違いによって黒褐色からグリーンレッドとさまざまな種類があるのです。

地図のイラスト
ハチの写真

ちなみにヨーロッパタイプのプロポリスはポプラ由来であることが多い一方で、ブラジル産プロポリスは「ユーカリ」や「アレクリン」といった薬効の高い植物由来であることが特徴です。

さらにブラジルのミツバチは「アフリナイズドミツバチ」といわれるアフリカミツバチと西洋ミツバチの交配によって生まれたミツバチで、このミツバチには他のミツバチよりも大量のプロポリスを作り出す能力があることもわかっています。

ハチの巣の写真

またブラジル産のプロポリスには、ヨーロッパ産と同様に40種類以上のフラボノイド(※)が含まれますが、ブラジルのミナス・ジェライス州特有のアレクリンという植物を起源とするプロポリスだけに「アルテピリンC(桂皮酸誘導体)」という物質が含まれていて、この物質はフラボノイドよりもさらに強力な抗菌・抗腫作用があることが日本の研究者によって報告されているのです。
ブラジル産にのみ含まれる成分に、テルペン類というものもあります。つまりブラジルという地域に棲息するミツバチからしか採取できないプロポリスに、独自の成分や効果が見られるため高品質と評価されているのです。

プロポリスの豆知識

ブラジルのユーカリ
ブラジルのユーカリ
オーストラリアのユーカリがブラジルに植林され、今やブラジルのユーカリ林は日本の国土の2.5倍の広さを誇る広大なものになっています。
そのためブラジルのミツバチからは混じりけのない安定的なプロポリスが供給されるのです。
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アレクリンてどんな植物?
アレクリンてどんな植物?
ブラジルのミナス・ジェライス州の特定の地域にのみに自生するローズマリーに似た植物。プロポリスの中にアレクリンが多く含まれるほどプロポリスの緑が濃くなり、より上級ランクとみなされ高額取引されます。スーパーグリーンプロポリス、ウルトラグリーンプロポリスなどとランクづけされています。
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オーストラリア産プロポリス
オーストラリア産プロポリス
強い殺菌力を持つユーカリ由来であることが多く、また汚染されていない自然環境で育つミツバチから採取されているものが多数あります。オーガニック意識の高い消費者から人気のプロポリス商品が多くあります。
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中国産プロポリス
中国産プロポリス
ブラジルとともにプロポリスの生産地として有名です。ポプラ系の樹木由来のプロポリスであることが多く、ポプラ系フラボノイドが含まれています。品質にばらつきがみられるので商品を選ぶ際には注意が必要です。
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※フラボノイド……植物に含まれる色素成分の総称で、抗酸化作用が高い成分。人の体内では作れない優れた成分。

あなたにあったプロポリスの選び方

まずは形状やコストを比較しよう

サプリメント
サプリメント
メリット
一般的に独特のニオイが気になるとされるプロポリスですが、加工によって臭いが気にならず飲みやすいものが多くなります。例えばイソフラボンなど、相乗効果の期待できる他の成分との組み合わせていることも多いので、より目的に応じた商品を選びやすいでしょう。
デメリット
自分にあった商品を選ぶ必要性が生じます。複数の有効成分が含まれている場合、プロポリスによる恩恵とは断定できにくくなります。
原液(スプレー)
原液(スプレー)
メリット
プロポリスそのものを味わうことができます。口内炎や歯痛のある部分などに直接塗布して使用することもてきます。飲用する場合はハチミツや柑橘系の飲み物に混ぜて飲むと飲みやすくなります。歯磨き粉などに混ぜるのも◎。お酒で割ったり、化粧品に混ぜて使うといった裏技もあります。
デメリット
そのままだとやや苦みやエグミがあり飲みにくいでしょう。べたつきが気になるものも少なくありません。
お菓子など
お菓子など
メリット
プロポリスを気軽に美味しく楽しむことができます。中には高額なものもありますが、基本的には手頃な価格でプロポリスをはじめることができます。
デメリット
プロポリスの配合量がわかりにくいものが多いことがデメリット。また砂糖や添加物など別のものも必ず一緒に摂取することになります。美味しいので食べ過ぎてしまうことも……。
サプリメントのコスパ
通販でしか購入できないものから、ドラッグストアで購入できるものまでさまざまです。一日あたりで計算しないとコスパについては比較しにくいです(下部のグラフを参照)。
原液(スプレー)のコスパ
一般的に原液タイプはサプリメントタイプより高額であることが多いようです。しかし上記のように、用途は多用。家族で使用すればコスパは決して悪くありません。
お菓子などのコスパ
プロポリスがどれだけ配合されているかにもより価格にばらつきがあります。人工甘味料や着色料などが一切使用されていない本格的なものはそれなりに効果で、なかにはサプリメントと同等のものもあります。
サプリメントの組み合わせ
プロポリス単独のものもありますが、セサミンやビタミンE、イソフラボン、ローヤルゼリーなど、他の機能性成分と組み合わせたものも多くなっています。他の成分をじっくり検討することで、美容目的なのか、健康目的なのか、自分の目的に応じたものを選ぶことに役立ちます。
原液(スプレー)の組み合わせ
原液タイプはプロポリスそのもの作用を体感しやすくなります。例えば喉の痛みにスプレータイプなどを直接使用すると、その場で変化を体感しやすいという特徴があります。他の成分と組み合わせないのでプロポリスそのものが自分にあうかどうか見極めやすいです。
お菓子などの組み合わせ
ビタミンC、ハチミツ、レモン、ユーカリと組み合わせたものが多くなっていますが、なかにはプロポリスそのものにより近い状態でキャンディなどに仕上げている商品もあります。

原料の違いをチェックする

グリーン
プロポリス
ブラジル産のなかでも最上級品。しかもアレクリンから集めた樹皮で作られるため桂皮酸誘導体も豊富です。これはブラジルのミナス・ジェライス州を産地とするもの以外には含まれません。
ウルトラ
グリーン
プロポリス
グリーンプロポリスのなかでも最高のSランクがこちら。美しいグリーンのプロポリスです。最高ランクのウルトラグリーンプロポリスは野生の薬用植物の芽吹きの時期にしか採取できない非常に貴重なもので、香りも爽やかです。
レッド
プロポリス
最近発見されたプロポリス。フラボノイド類が豊富で抗酸化力が高いという特徴があり、グリーンプロポリスに含まれないフラボノイドも含まれています。非常に希少であるためにかなり高価です。
茶色いプロポリス

ブラジル産のプロポリスといっても6段階に評価されており、グリーンプロポリスが6段階の3番目(Bランク)。その上にスーパーグリーンプロポリスがあり(Aランク)、さらにその上にこのウルトラグリーンプロポリスが君臨しています(Sランク)。
Bランクより下位のC、D、Eランクのものは安価だったり、茶色かったり、かすのような粉末状であったりします。

抽出法の違いをチェック

プロポリスは一つの巣箱から100?300g程度しか抽出できない貴重な成分です。
以下の4つの抽出法で巣から取り出されています。

アルコール抽出法
食用のアルコールの中にプロポリスの原塊を入れて数週間撹拌し、濾過することによってプロポリスのみを抽出します。
一般的な抽出方法です。
水抽出法
水だけを用いて抽出されますが、濃度は薄くなり、抽出されたプロポリスの成分もアルコール抽出されたものとは異なります。飲みやすい、子どもやお年寄りにも安心という特徴があります。また化粧品などの原料として使用される場合もこの抽出が多いようです。
ミセル化抽出法
グリセリンと水を使った抽出法。
アルコール抽出と水抽出の両方の成分が得られる画期的な抽出方法で人気のある抽出法です。
超臨界抽出法
二酸化炭素を液体でもなく気体でもない「超臨界流対状態化」し、この二酸化炭素によってプロポリスを溶かし抽出する方法です。無酸素状態でプロポリスを抽出するので天然の色素や香りが一番残っているといわれます。

成分含有量をチェック

プロポリス形状比較表
女性のイラスト

プロポリスにもいろいろなものがあることがわかったと思います。風邪予防などで気軽に試したいのであれば、キャンディなどのお菓子タイプも悪くはありません。
ノドが痛む、歯が痛い、といった場合にはスプレータイプや原液タイプも役立ちます。
また普段の生活のなかで楽しみたい場合は、原液タイプを用意し、ハーブティなどのドリンクに混ぜて摂取するのもオススメです。体質改善を目的に数ヶ月摂取してみたい場合はやはりサプリメントタイプが飲みやすいでしょう。