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- ロコモへの入り口「サルコペニア」
「サルコペニア」とは加齢によって体内の筋肉量が著しく減少する現象のことをいいます。
ロコモへの入り口ともいえる「サルコペニア」の進行を遅らせることは、
ロコモの予防にもなります。
人間の筋肉量は、個人差はありますが40歳を境に徐々に減少し始めます。
その減少速度は、加齢に伴ってどんどん加速し、60歳を過ぎると年間で5%もの筋肉量が減少する例もみられると言います。
このように、加齢によって体内の筋肉量が著しく減少する現象を「サルコペニア」と呼びます。
ギリシア語で「サルコ」は「筋肉」、「ぺニア」は「減少」を意味しています。
アメリカではサルコペニアが健康リスクのトップ5の1つとして認定されているため、予防や対策にはとても高い関心が寄せられています。
では、なぜサルコペニアは起こるのでしょうか。
それは、高齢者の体内ではタンパク質による筋肉の合成と分解のバランスが崩れるからです。
人間は一日の間に筋肉の合成と分解を繰り返しています。
成長期では、この合成と分解のバランスが合成優位でプラスのため、食事から十分な量のタンパク質を摂取することによって筋肉は増加します。
ところが、高齢になると、合成する力が弱まるうえ、食事量が減少して十分なタンパク質を摂取しなくなるため、筋肉量が減ってしまうのです。
サルコペニアが進行すると、日常生活すら困難になる危険性があります。
サルコペニアは加齢・疾病・運動不足・栄養不良などによって骨格筋量の減少に伴う筋力低下あるいは歩行機能の低下を指します。
一方、ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)とは、加齢によって筋肉、骨、関節等の運動器の部位に支障をきたし、日常生活が困難になったり、要介護状態や要介護の危険性増えたり、寝たきりになったりする現象を指します。
つまり、ロコモが運動器全般の症状を含むのに対し、サルコペニアはその運動器の中でも筋肉と筋力、歩行機能に特化した症状を指していることになります。
サルコペニアが起きているということは、同時にロコモへの負のスパイラルが始まっているとも言えるのです。
サルコペニアを予防するためには、運動面と栄養面を見直す必要があります。
まず運動面では、筋肉に適切な刺激を与えることで筋肉の合成を促すことが求められます。
具体的な運動のやり方は、
『ロコモと運動』
・
『ロコモ予防体操)』
を参考にしてください。
また、栄養面では、筋肉の材料となるタンパク質の摂取量を意識的に増やすことが大切です。
タンパク質については、
『ロコモと栄養』
で詳しく解説しているので、そちらを参考にしてください。
運動と食事を組み合わせることでサルコペニアの進行を遅らせることは、同時にロコモの予防にもなります。
しっかり予防して、歳を重ねても活動的な毎日を送れる体を維持しましょう。
参考文献
「介護食の市場動向~ロコモティブシンドローム、サルコペニアを中心に~」(2012)FOOD Style21