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- あなたとあなたの家族の血液・血管を守ろう
「人は血管とともに老いる」というのは、あの聖路加国際病院理事長の日野原重明先生が心の師と仰ぐ、あるアメリカ人内科医の有名な言葉です。あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
特に65歳以上になると、血液を循環させるための臓器である「血管と心臓」=「循環器系」の疾病リスクがぐっと高まります。
循環器系疾患は「血管がつまる」「血液がうまく流れない」ために起こる病気です。しかし循環器系の疾病のリスクは実は40代から忍び寄っています。そのためアラフォー世代に突入したらいわゆる「血液サラサラ状態」を目指し、「動脈硬化」のリスクなども気にする必要があるのです。
しかし具体的に「血液や血管が老いる」とはどういうことなのか?またそれは食事や生活習慣で予防することができるのか?
それとも避けられないエイジング現象の1つなのか……。その辺りについては、多くの人がぼんやりとしか理解していません。この特集では「血液と血管の老化とその予防方法」について詳しくご紹介しましょう。
健康番組などで見かけることの多い「血液サラサラ写真」と「血液ドロドロ写真」。あのような衝撃的な映像を見るとやっぱりドキッとしてしまいますよね。しかし医学的には「血液サラサラ」「血液ドロドロ」といった定義は存在しないことをご存知でしょうか。「サラサラ/ドロドロ」は「血液の流れが良い状態」と「血液の流れが悪い状態」をわかりやすく表現しているにすぎないのです。いわゆる「血液ドロドロ」の人の映像や写真を見たことがあると思いますが、その場合赤血球同士がくっついているという特徴が見られます。
赤血球がつながっている状態を「連鎖状配列赤血球(コロー)」といいますが、赤血球には流れが遅いとくっつくという性質があるため、コローが多いと「血液の流れが遅い」とはいえますが、これだけでは健康状態や病気かどうかを判断することはできません。血液が流れやすい状態かどうかは、正確には血液の粘度が指標となります。血液には赤血球や白血球をはじめさまざまなものが混じり流れていますが、その流れにはやはり「水」が必要です。水分不足や脱水状態の時には、血液の粘度は増しますので、例えば水分補給を行っていない運動中や運動後、サウナなどで発汗している時なども血液粘度は高い状態です。
他にも血液中の糖分が高い時、血液中の脂肪が過剰な時、高血糖や脂質過剰によって赤血球が変形してしまっている時、あるいはストレスで血管が収縮している時なども血液の粘度は高くなり、血液の流れは悪くなります。
主な「循環器系疾患」として、心臓発作、狭心症、急性心筋梗塞などが挙げられこれらは命を落とす危険性もある恐ろしい病気ですが、これらの症状が起こる前に他のさまざまな疾病が始まっていることが多いものです。
例えば以下のような症状が当てはまると血液の粘度が高くなっている可能性が高く、同時に循環器系疾患のリスクも高くなっているといえるでしょう。
- 肥満または肥満症
- 体重が多いだけでなく、脂肪組織が過剰に蓄積した状態は肥満症となります。肝臓病、高脂血症、あらゆる生活習慣病の原因にもなります。
- 高血圧症
- 無自覚なことや、わかっていても症状を放置しておく人が少なくありませんが、それによって血管が硬くなり動脈硬化、虚血性心疾患、脳卒中のリスクが高くなる病気です。
- 腎臓病
- 腎臓の主な機能とは血液中の老廃物の濾過ですが、血液の粘度が高くなると腎機能は低下してしまいます。そうなると血液の粘度がますます高くなるという悪循環が起こります。
そして血液の粘度が高くなることによって引き起こされる恐ろしい症状の一つが「動脈硬化」です。動脈硬化になると血液粘度を高める原因となっている過剰な脂質などが血管の内壁にくっつき、血液の流れをせき止めてしまったり、よどませてしまったりします。つまり「血管の老化」とは「動脈硬化」であり「動脈硬化」とは血管壁が厚くなる、硬くなって柔軟性が失われる、それによって血液の通りが悪くなる現象を指しています。そして動脈硬化が進行すると心臓に負担がかかることで心肥大、心不全のリスクが高まるだけでなく、心筋梗塞、脳梗塞、くも膜下出血などのリスクも高まります。
また動脈硬化は起こっていても自覚症状が起こりにくいため、自分では「気づきにくい」という特徴があります。しかし日本人の死因の約30%は脳血管疾患、心疾患が占めていて、いずれも動脈硬化が大きな原因とされています。さらに寝たきりになってしまう原因の約4割も脳血管疾患や心臓病など動脈硬化が原因といわれます。動脈硬化も高血圧と同じで「沈黙の殺人者」といわれるのはこのためです。私たちは普段から血液と血管の状態を良好に保つ努力と、チェックしておく必要があるのです。
血管がどれくらい老化しているか、目に見えないのでわかりにくいですよね。でもセルフチェックする方法があります。ここでは「日頃の気になる症状」と「健康診断の結果」からチェックする方法をお伝えします。是非チェックしてみてくださいね!
- ストレスフルな生活をしている
- すぐにカッとなるタイプ
- いつも時間に追われていて忙しい
- 無趣味
- 野菜をあまり食べていない
- 青魚をあまり食べていない
- 喫煙習慣がある
- 運動不足
- 寝不足
- こってりした濃い味付けの料理が好き
- 手足が冷えやすい
- むくみが気になる
- 慢性的にだるい、疲労感がある
上記のなかで、当てはまるものが多ければ多いほど、血液と血管の老化度は高いといえるでしょう。
- 血小板数
- 15~35万/μL
少なすぎるのも問題ですが、多すぎると血液の粘度を上げてしまいます。
- 血中コレステロール値
(中性脂肪) - 総コレステロール 140~219mg
- HDLコレステロール 男性:40~70mg/dL
- 女性:45~75mg/dL
- LDLコレステロール70~139mg/dL
血中の総コレステロール値が高かったり、HDLコレステロール値が低かったりすると、血管にコレステロールが付着しやすい状態といいかえられるため、血液の粘度も高くなり、同時に動脈硬化のリスクも高くなるといいかえられます。
- 血糖値
- 空腹時70~110mg/gL
血糖こそ血液の流れに大きく関係していて、血糖値が高くなれば赤血球同士をくっつけやすくしたりして、流れを妨げます。
- 赤血球数
- 男性400~540万/μL 女性380~490万/μL
赤血球が少な過ぎても貧血となりますが、増え過ぎても流れを妨げます。貧血にならない程度の赤血球値が理想です。
基準値とチェックポイントをまとめました。
- 血小板数
- 基準値:15~35万/μL
少なすぎるのも問題ですが、多すぎると血液の粘度を上げてしまいます。
- 血中コレステロール値(中性脂肪)
- 基準値:
総コレステロール:140~219mg
HDLコレステロール:
男性:40~70mg/dL
女性:45~75mg/dL
LDLコレステロール:70~139mg/dL血中の総コレステロール値が高かったり、HDLコレステロール値が低かったりすると、血管にコレステロールが付着しやすい状態といいかえられるため、血液の粘度も高くなり、同時に動脈硬化のリスクも高くなるといいかえられます。
- 血糖値
- 基準値:空腹時70~110mg/gL
血糖こそ血液の流れに大きく関係していて、血糖値が高くなれば赤血球同士をくっつけやすくしたりして、流れを妨げます。
- 赤血球数
- 基準値:
男性:400~540万/μL
女性:380~490万/μL赤血球が少な過ぎても貧血となりますが、増え過ぎても流れを妨げます。貧血にならない程度の赤血球値が理想です。
普段行っている血液検査や健康診断の結果も
注意してみておきましょう。
- 運動不足になると血中の脂肪やコレステロールが溜まりやすくなります。
一方、運動すれば脂肪は燃焼され血液の流れも促進されます。
- 喫煙は血管を収縮させるため血液の流れを悪くさせます。また血管の弾力を失わせる原因にもなります。
さらに赤血球を過剰に増加させてしまうためますます血液の粘度は上がってしまいます。
- ストレスが過剰だと血管は収縮し血圧も上昇します。その結果血液の粘度が上がります。
また過度なストレスは体内の水分も減少させてしまうのです。
- 甘いものを食べ過ぎると血糖値が上がり血液の粘度が高くなります。
また肉類や脂質(オメガ6脂肪酸やリノール酸系)を摂り過ぎると、コレステロールや中性脂肪が上がり、血液の粘度を高めます。
「お茶、魚、海藻、納豆、酢、キノコ、野菜、ネギ」は昔から健康に良いとされている和食にふんだんに使用される主要な食材です。やはり日本人の健康は健康的な和食によって支えられているのですね。しかし、残念なことに日本人の魚の摂取量は年々右肩下がり。
水産庁の報告によれば、平成18年で日本人の肉類の摂取量は魚介類の摂取量を上回り、平成21年にはその摂取量の差が拡大してしまいました。日本人はここ20年で3割も魚の摂取量が減ったといわれており、現在の日本人は慢性的な「魚不足」に陥っているといえるのです。
また「健康にいい」と人気の高い日本人の代表的健康食材「納豆」についても、世帯あたりの国内年間消費量は減少傾向にあるとされます(全国納豆共同組合連合の調査)。
日本人になじみのある「おさかなすきやね」のなかでも特に「青魚」と「納豆」は血液と血管を老化から守ってくれる優秀な食材です。
DHAもEPAもオメガ3脂肪酸です。オメガ脂肪酸には悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす作用、血小板の固まりやすさを防ぐ働きがあることが認められています。
また赤血球を柔らかくする、中性脂肪を下げる、善玉コレステロールを増やし動脈硬化を防ぐ、脳の老化を防ぐといった作用が次々に認められています。
もちろん多数のエビデンスがあるため、DHAやEPAを含むトクホ商品や機能性表示食品なども多数販売されていて、不可欠な栄養素であり安心できる機能性成分なのです。
また厚生労働省もEPA及びDHAを合わせて1日1g以上摂取することが望ましいと推奨しており、上限は定めていません。ちなみに欧州食品安全機関では1日5g、アメリカでは1日3gの摂取でも問題ないとしています。もともと魚を食べる機会の少ない欧米では、DHAやEPAのサプリメント摂取はすでにスタンダードになっているだけでなく、「ブレインフード(集中力を高める、若々しい頭脳を保つなど)」としても再注目されています。
日本では乳幼児への良い影響に注目が集まっていて、多くの粉ミルクにDHAが配合されるようになっています。
プレママ向けのサプリメントとしてもDHAやEPAの含まれたものが人気です。乳幼児の健やかな成長にも不可欠であり、まさに老若男女問わずに積極的に摂取したい栄養素なのです。