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【頭痛薬に頼らない頭痛の対処法】
頭痛の原因は複雑で突き止めにくくなっています。しょっちゅう頭痛が起こって慢性的に悩んでいるのであれば、頭痛日記をつけてみることをおすすめします。その上で医師に相談すると原因が解明しやすく処方や治療もより効果的になります。またセルフケアとして鎮痛剤を利用する人も多いですが、鎮痛剤では体質改善にはなりませんし、あまりに頼りすぎると胃腸がムカムカしたりすることもあります。食事や生活の見直しもばかにできない対処法で案外効果的です。
頭痛はタイプによって対処方法が異なるため、自分の頭痛の種類を見極めることが必要です。そのために、頭痛の起こった日時や頭痛の長さ、どんな痛みだったかなど記録として手帳などにメモをしてみるのもおすすめです。頭痛が起こった時にその他の症状がなかったか、女性の場合生理期間中ではないかなど、細かく記録を残してみましょう。自分自身の頭痛の傾向をよく知ることで、効果的なセルフケアや生活習慣の改善につながっていきます。
<タイプ別の対処法>
片頭痛の対策は?
脈とともにズキズキと痛む片頭痛は、血管が拡張したことによって炎症が起こり生じています。そのため患部を温めたり、マッサージなどで刺激を与えるのは逆効果になってしまいます。
片頭痛が起こったら、まずは痛む箇所を冷たいタオルや保冷剤などで冷やし、安静にしましょう。光や音の刺激にも敏感になるので、できれば部屋は暗くして静かに休んでください。
また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには脳の血管を収縮する作用があるため、片頭痛の緩和に効果が期待できます。ただし、飲み過ぎには注意しましょう。逆に血管の拡張を促すポリフェノールを含んでいる赤ワイン、チョコレート、チーズ、柑橘類などは片頭痛を誘発する恐れがあるので注意が必要です。
緊張性頭痛の対策は?
緊張性頭痛は、肉体的・精神的ストレスから全身の筋肉が緊張し、血管が収縮することで引き起こされます。そのため、頭、首、肩の筋肉をほぐすことを意識して行ってみてください。デスクワークや車の運転中もこまめに休息をとったりストレッチをしたり、長時間同じ姿勢が続かないように気を付けましょう。蒸しタオルで首筋を温めたり、入浴によって筋肉をリラックスさせるのも有効です。 また、緊張性頭痛のタイプには、ツボ押しも効果的です。
~緊張性頭痛に効くツボは?~
百会(ひゃくえ):頭頂部で両耳と鼻の延長線が交わる部分。体の中心に向かって垂直に押します。
天柱(てんちゅう):首の後ろの髪の生え際、2本の太い筋の外側にあるくぼみに位置。3秒ほど押して離すことを繰り返してみましょう。
肩井(けんせい):首と肩先の真ん中にあって、肩の筋肉の中心に位置。太めの動静脈が走っているので、指圧することで頭部や肩の血流促進につながります。
また、ストレッチや入浴でリラックスする方法は、片頭痛を持つ人の予防にもつながります。ただし、必ず症状が出ていないときに行いましょう。
一次性頭痛にはこの他に、強い痛みの出る群発頭痛がありますが、自分ではケアできないので、病院で治療を受ける必要があります。
<頭痛予防に効果的な成分はある?>
豆腐や納豆などの豆類・キンメダイ、干しエビなどの魚介類、ワカメなどの海藻類、ごま、アーモンドなどに多く含まれる「マグネシウム」、レバーなどの肉類、乳製品、うなぎ・さばなどの魚類に多く含まれる「ビタミンB2」は、片頭痛を予防する効果が示唆されています。普段の食事やサプリメントで、積極的に摂取するようにしましょう。
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