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【シミの種類と種類ごとの治療方法】
ここでは代表的な3つのシミについて原因とそれぞれに応じた治療方法をご紹介します。一般的なシミである老人性色素斑、そばかす、肝斑などの発生のメカニズム、効果的な治療法をシミ別にご紹介します。
顔にできたシミは女性であればとても気になるもの。しかも年齢とともにシミは増えやすくなり、気がついた時には「こんなところにシミがあったかしら?」と思うことも増えてくるはずです。最近は男性もシミを気にして美白対策やスキンケアをする時代。シミはやっぱりいらないもので、できれば消したいもの。まずは自分のシミの種類を知り、それぞれに応じた治療法があることを頭に入れましょう。
シミには幾つかの種類がありますが、ここでは代表的なものをご紹介します。
老人性色素斑の原因
老化現象の一つとも言え、多くの女性を悩ませる一般的なシミがこの「老人性色素斑」です。原因は主に紫外線と言われます。「今年の夏は紫外線に当たっていないのに、急にシミができた!」という経験はないでしょうか。実は紫外線の影響はすぐには現れず、蓄積されて数年後にシミとなって現れるのです。美肌の基本が「通年を通した保湿とUVケア」と言われる理由はここにあります。紫外線に長期間さらされた皮膚(例えば手の甲や前腕)、あるいは一時的に強い日差しを浴びて真っ赤になる程日焼けした部分は実は相当なダメージを受けています。そのダメージは一夜でシミになるのではなく、数年または数十年かけて、色素となるメラニン細胞が活性しその過剰になったメラニンがシミとなって肌の表面に現れるのです。活性したメラニンがシミとなって肌の表面に現れるきっかけとなるのもやはり日差しです。
老人性色素斑は数ミリサイズの小さいものから、直径数センチの大きなものまで、サイズもさまざまです。紫外線によって受けたダメージをなかったことにするのは難しいですが、シミとなって表面に出てこないように、過去に1度でも強い日差しを浴びた身の覚えがある方は、今からでもシミとなって表面に現れるきっかけを与えないようUVケアを徹底して、新しいシミを作らないように努力しましょう。
老人性色素斑は完治するの?
できてしまったシミをスキンケアでなくすには相当な努力が必要です。またスキンケアでは即効性は望めず、根気も必要です。手早く完治させたいのであれば現在はレーザー治療が効果的であることがわかっています。老人性色素斑は細胞の根元から除去しなければなくならないため、それにはレーザーが有効と考えられているのです。フォトフェイシャルも人気ですが、フォトフェイシャルはシミの深いところには届かず、完治には向かないとされています。レーザー治療では、正常な細胞にはダメージを与えずに異常な細胞だけを破壊するので、レーザー後は一時的
にシミが濃くなりますが、2週間ほどで瘡蓋になって剥がれ落ち、新しい皮膚に生まれ変わりますので確実な効果を求めるのであればレーザーの方が良いでしょう。
問題は瘡蓋になってはがれ落ちるまでの2週間、徹底して日差しを避け、レーザーを当てたところは保護テープなどでカードするなど、少し生活に制限がかかることです。レーザーを当てて瘡蓋になった後、再びシミができた、という人も結構いるようですが、これは完治までの間に紫外線を浴びてしまったことが原因と考えられます。日焼けは自分でも気づかないレベルで起こっています。自身がなければ冬などの季節に行うなど工夫も必要です。
なお、レーザーの痛みについてはゴムで弾く程度とされますが、痛みの体感には個人差があり、目の周りや骨に近いところはやはり痛みを感じやすいようです。
そばかす(雀卵班)の特徴
そばかすは遺伝的要因も多いとされ、子どもの頃からでき始めることが多いのが特徴です。特に肌の色が白い子どもの方が、そばかすが目立ちます。子どもの頃にはなかったのに、思春期にでき始め、思春期の終わりとともに消える、というケースも報告されています。厄介なのは大人になってからでき始めるそばかすです。これは不規則な生活習慣やアンバランスな食事の影響を受けているか、スキンケア法が間違っている、日差しを強く浴びていることなどが原因として考えられえます。
どの年代にできるそばかすも、もちろん紫外線の影響を受け、強い日差しを浴びることでそばかすが濃くなったり増えたりすることもあります。そばかすは治らない、と諦めずに通年を通してUVケアをすることが大切です。そばかすのもう一つの特徴として、思春期をピークに薄くなる傾向があるということです。思春期を過ぎた後にそばかすが徐々に薄くなるようにするためにも、それ以前に強い日光に当たりすぎないように注意しておくことが大切です。赤ちゃんの頃や幼少期に受けた日差しのダメージが後々肌に影響を与えることはよくあることなのです。
そばかすを治療することは可能なの?
そばかすにもレーザー治療が有効とされています。そばかすの範囲や程度、どのレベルまで治療したいかによって、使うレーザーの種類が異なります。また程度によっては外用薬による治療も行われ、ビタミンC誘導体、ハイドロキノン、トレチノインなどが処方されることが多くなっています。老人性色素班よりもケア次第で治療が可能といえるでしょう。
肝斑の特徴と原因
ここ数年でよく知られるようになったシミが「肝斑」です。肝斑とは頬などに左右対象に広がるという特徴があります。はっきりとしたシミ、というより、もやっとしたシミ、と表現されることが多いのも特徴です。顔全体がくすんでいる、シミが広がっている、左右に同じようなシミがある、という場合は肝斑を疑ってみましょう。というのも、肝斑の場合、他のシミのようにレーザー治療が有効ではなく、誤ってレーザー治療をすると逆効果でシミが濃くなる場合があるからです。自分の気になっているシミが肝斑かどうかわからなければ、皮膚科などの専門家に確認して正しい対処法で問題を解決するようにしましょう。
ちなみに肝斑とそれ以外のシミはできてしまう原因が大きく違います。肝斑以外のシミは日差しや日焼けが原因であるのに対し、肝斑は女性ホルモンの影響を受けてできているのです。肝斑は女性ホルモンの乱れや減少によってできやすいことがわかっています。女性ホルモンのバランスを整えることが肝斑の予防につながります。
肝斑の治療方法は?
肝斑の治療方法は主に外用薬と内服薬で、レーザー治療は行いません。トラネキサム酸を内服したり、ビタミンC誘導体やトレチノイン、ハイドロキノンを外用役として使用するのが一般的です。肝斑のできる原因が女性ホルモンの乱れや低下であるため、治療法も異なるのです。外用薬の有効成分とされるトレチノインは特に肌の生まれ変わりであるターンオーバーを効果的に促します。
最近は肝斑対策のサプリメントやスキンケアコスメもたくさん販売されていますので、それらをうまく利用してみるのも一つです。
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