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【抜け毛に良いサプリメント成分】
■抜け毛対策にサプリメントが良い理由
抜け毛対策には食生活の改善は必要不可欠です。しかし、忙しい現代社会で、3食バランスよく作って食べるというのは難しいもの。そこで利用したいのがサプリメントです。サプリメントは、簡単に持ち運べていつでもどこでも気軽に飲むことができます。一方で育毛剤やシャンプーは基本的に家でしか使えませんし、デリケートな頭皮を刺激することになるので、場合によっては逆効果になることも考えられます。サプリメントは飲むだけですから、余計な刺激を頭皮に与えるリスクを最小限にできます。
こちらのページでは抜け毛対策・予防が期待できるサプリメントの成分についてまとめてみました。
■抜け毛に効くサプリメント成分まとめ
亜鉛
体内に存在する成長に欠かせない成分
亜鉛は人の体内に存在しており、その量は成人だとおよそ2g。そのほとんどは筋肉と骨に集まっていますが、皮膚や肝臓、腎臓、前立腺などの多くの臓器にも存在しています。
亜鉛は体内で多くの働きをする成分です。まずは体内に侵入してきた細菌やウイルスなどの防御。そして細胞の中の遺伝物質を合成するためにも亜鉛は使われています。成長・発達のための成分としての働きも持っており、とくに妊娠中の人、成長著しい乳幼児、小児の体にとっては欠かせない成分の1つです。そして、髪の毛の90%を構成するケラチンの合成にも欠かせません。反対に亜鉛が不足するということは、成長の遅れにつながるといえるのです。
亜鉛の不足は人間の成長に影響を与えるだけでなく、抜け毛にもつながります。亜鉛が不足すると髪の毛の大半を構成するケラチンを合成できなくなってしまいます。抜け毛に悩んでいる人は、まずは亜鉛の摂取が必須です。
亜鉛が含まれている代表的な食品は生ガキ、煮干し、たたみいわしといった魚介類と豚レバーや赤肉、鶏肉などの肉類です。魚介類はどれも普段の食生活では見慣れないものではないでしょうか。とくに生ガキは旬にならないとスーパーでもなかなか見かけません。亜鉛の不足を補うためには亜鉛が含まれる食品の摂取が欠かせませんが、普段の食事で亜鉛の摂取が難しいという人はサプリメントの活用をおすすめします。[※1][※2][※3]
アロエ
古くから万能薬として重宝されてきた植物
アロエ科アロエ属に分類される多肉植物が一般的なアロエとされています。アロエと称される植物の仲間は世界中で300種以上。おもにアフリカ大陸からマダガスカルにかけて多く分布しています。アロエの語源はアラビア語で「苦い」という意味。その名の通り、アロエを生で食べると強い苦みを感じます。
アロエが生活のなかに取り入れられてきた歴史は長く、古代エジプトではすでにアロエを薬として使っていました。クレオパトラはアロエを化粧水として使っていたという話もあるそうです。
日本に生息しているアロエはキダチアロエとアロエベラの2種類だけ。日本各地で自生、または栽培されていますが、多くは九州や四国、千葉などの温暖な気候で多く育っています。日本で一般的に知られているアロエエキスはキダチアロエの葉から取る抽出したものを指します。
アロエエキスで期待できる効果は保湿、紫外線予防、免疫力の向上とさまざま。活性酸素の除去やピロリ菌の抑制などにも使われていたという話もあり、古くから万能薬として重宝されていた理由がわかるでしょう。
アロエにはアロインと呼ばれる成分が多く含まれており、抜け毛を促進させる5αリダクターゼの働きを抑制するといわれています。5αリダクターゼの抑制といえば男性型脱毛症AGA治療薬の主成分フィナステリドが浮かぶ人が多いことでしょう。化学合成されたフィナステリドには及びませんが、天然由来の成分を活用して抜け毛対策をしたいと考えている人にとっては注目すべき成分といえます。[※4]
カプサイシン
代謝を活発化がのぞめる辛み成分の代表格
カプサイシンは主にトウガラシをはじめとする香辛料に含まれている辛み成分です。トウガラシ、またはトウガラシの粉が入った料理を食べたときに辛みを感じたり汗をかいたりする現象はカプサイシンによるもの。食事によって体内にカプサイシンが入り込むと、中枢神経を刺激してアドレナリンを分泌させます。アドレナリンは頭皮を含む体全体に働きかけ、エネルギーを代謝させていくのです。
カプサイシンは毛髪の毛母細胞を活性化させる「IGF-I」を増加させるといわれています。IGF-Iとは「Insulin like Growth Factor-I」を略した言葉で、日本語訳は「インスリン様成長因子」。人間の体内で骨や皮膚、筋肉、内臓などに含まれています。IGF-Iが増えるということは、ヘアサイクルの正常化も期待できるということ。抜け毛や薄毛対策だけでなく、発毛・育毛効果にも注目が集まっています。
カプサイシンを食事で摂取したいのであればトウガラシを食べるのが一番。普段作っている料理の材料に加えたり調味料として使ったりするだけでも、毛髪の毛母細胞を活性化する効果が期待できます。重要なのは毎日カプサイシンを摂り続けることです。
カプサイシンが含まれる調味料には一味唐辛子、七味唐辛子、ラー油などがあります。どれも辛い調味料ばかりなのは、辛さがカプサイシンの特徴だから。とはいっても辛い料理が苦手な人が毎日食べ続けるのは至難の業でしょう。辛いのが苦手な人は手軽なサプリメントの活用がおすすめです。[※5]
イソフラボン
女性ホルモンに似た働きを持つ成分
イソフラボンはポリフェノールの一種で、主に大豆食品に多く含まれている成分です。イソフラボンと聞くと女性にメリットがありそうなイメージがありますが、抜け毛に関しては男女関係なく効果が期待できます。
AGAの主な原因は男性ホルモンです。男性ホルモンに含まれているテストステロンが5αリダクターゼと結びつくことでジヒドロテストステロン(DHT)に変化。この成分が毛髪のヘアサイクルに影響を及ぼすのです。女性ホルモンはこのような男性ホルモンの抑制に頻繁に利用されており、実際に脱毛症を発症しにくくなるといわれています。男性の体内の中にも少なからず女性ホルモンは存在していますが、女性に比べたら微々たるもの。そこで女性ホルモンと同じような働きをするといわれているイソフラボンを外から摂取する必要があるのです。
対して女性もホルモンが減ってしまうことがあるので油断はできません。とくに更年期を迎える女性は、女性ホルモンの分泌が減少してしまうことで更年期障害を発症してしまう人が多くなります。女性ホルモンの減少によって女性でも男性ホルモンが優位な状態になり、それによって抜け毛が促進されてしまうのです。
イソフラボンは大豆食品に多く含まれていますが、豆類が苦手という人は葛、甘草(カンゾウ)といった食品からも摂取できます。しかしどの食品もスーパーにはなかなか出回っていません。食品による摂取が難しい場合はサプリメントを摂り入れてみましょう。[※6][※7]
アミノ酸
髪の毛を構成する成分
髪の毛の成分の多くを占めるのがタンパク質です。このタンパク質の主成分がアミノ酸。もっと詳しく説明していくと、タンパク質のなかにあるケラチンという成分が髪の生成に関わっており、ケラチンは20種類以上のアミノ酸が結合してできているのです。
そのため、アミノ酸が不足してしまうと抜け毛が進行してしまいます。髪の毛を成長させるうえで、アミノ酸は大切な成分なのです。
現在はアミノ酸の入ったシャンプーやリンスなどが売られていますが、抜け毛を抑えるには外部からアミノ酸を補うだけでは足りません。
アミノ酸を効率よく身体に取り込むなら、食事が大切と言われています。とくに肉類・魚類・大豆類にはアミノ酸が豊富。ご飯・豆腐の味噌汁・おひたし・焼き魚を取るだけで、1日に必要なタンパク質の量を7割ほど取ることができるのです。
しかし、これらの栄養バランスが整った食事を摂るとしても、残り3割はほかから摂取しなければいけません。その際に利用したいのがサプリメントです。普段の食事にサプリメントをプラスすれば必要なタンパク質=アミノ酸を補うのに役立てることができます。忙しくてゆっくり食事が摂れないという人はサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。[※8]
センブリ
苦味が育毛をサポートしてくれる
1000回振っても苦いと言われるセンブリ。苦みの成分の正体は、スエルチアマリンという苦み配糖体です。苦味が舌の感覚神経を刺激して、唾液や胃酸の分泌を促すことから、胃腸薬の成分としても使われます。センブリには、抗炎症、血流促進、育毛、抗男性ホルモンへの効果を見込むことができ、育毛剤にも配合されることが多くなっています。
もともと日本、中国、朝鮮半島に分布しており古くから民間療法で使われてきた歴史ある薬草で、日当たりのよい山野に自生しています。2年草のため、1年目に種をうえて根葉のままで年を越して翌年に茎が1~数本生えます。10~11月ごろになると筋の入った5弁の星型の花を咲かせるのが特徴。育毛材代わりにセンブリを育てて使う場合、大変な時間がかかるといえるでしょう。
またセンブリを育てても、そのままでは使えません。葉を乾燥させる必要があります。センブリを乾燥させたものが当薬と呼ばれ、胃腸薬や育毛剤に使われるのです。
自家製育毛剤を作る場合は、当薬15gに対してホワイトリカー200mlに漬け込み密栓後、冷暗所で1~3ヶ月保管。たっぷりとセンブリエキスが抽出されたホワイトリカーを、1日1回脱毛している部位に塗布します。
このようにセンブリをそのまま使うのは大変です。サプリメントを利用すれば手軽にセンブリを摂取できるほか、育毛剤と違って持ち運びできるのでいつでもどこでも手軽に抜け毛対策をすることが可能です。[※9][※10]
グリチルリチン酸ジカリウム
漢方の1つ甘草の根っこに含まれている成分
生薬の甘草に含まれているのがグリチルリチン酸ジカリウムです。ヘアケアからニキビケアまで、多くの悩みをフォローしてくれます。
グリチルリチン酸ジカリウムを含む甘草は、文字通り甘い草で、ショ糖の約50倍の甘さをもつ植物で、紀元前から世界中で薬として使われてきた歴史があります。甘草に含まれるグリチルリチンは体内に入ると、腸内細菌の働きによってグリチルレチン酸に変化します。その後、体に吸収されて強い抗炎症作用を発揮すると言われています。
強い抗炎症作用があることから、蕁麻疹やアレルギー、慢性肝炎の薬としても用いられることが多く、現在でも漢方のほとんどに甘草が使用されています。
抜け毛への効果としては、頭皮の炎症を抑えて頭皮環境を整えるのに役立てることができます。
頭皮は外部からのダメージを受けやすく、少しの刺激でも痒みが生じるものです。そこで掻いてしまうと、頭皮を引っかいて傷つけてしまい炎症が起こります。この状態が続いていくと、頭皮環境が悪化して保湿ができなくなり、乾燥状態が続いてしまうことに。グリチルリチン酸ジカリウムを継続して摂取すると、炎症が起こりがちな頭皮環境が整い、抜け毛予防が期待できます。直接頭皮に付ける育毛剤もよいですが、サプリなら簡単に続けやすく、個々の体質や体調によってさまざまな種類を試すことが可能です。[※11]
ビタミンE
熱にも酸にも強い万能なビタミン
ビタミンEは4種類のトコフェロール・4種類のトコトリエノールを合わせた8種類の化合物の総称です。強力な抗酸化作用があり、細胞膜の酸化による衰えや動脈硬化を予防する働きが期待されています。
アーモンドといったナッツ類、うなぎやたらこなどの魚介類、カボチャやブロッコリーなどの緑黄食野菜に豊富。酸や熱に強いため、調理による成分の損失がほとんどないと言われています。しかし、ビタミンEは光に弱いため、食材を保存する場合は暗いところで保存したほうがよいでしょう。
ビタミンEには末梢血管を広げて血流を良くする働きを期待することができます。頭部への血流を良くすることができるため、血流にのって栄養成分を行き届けやすくなり、抜け毛対策の効果を見込むことができるのです。
ビタミンEを上手にとるなら、ビタミンA・Cを一緒に摂ることをおすすめします。これらの成分はビタミンEと同じく、抗酸化作用がある成分です。緑黄色野菜を植物油で炒めるといった調理法で料理を作って食べるとよいでしょう。
毎日ちゃんと食事を作って食べることができないという人は、サプリメントを取り入れることで効率的にビタミンEを摂取することができます。[※12][※13]
<参考文献>
- ※1 健康長寿ネット:亜鉛の働きと1日の摂取量
- ※2 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業:海外の情報
- ※3 メンズヘルスクリニック東京(旧城西クリニック) AGAの専門外来:薄毛・抜け毛改善に亜鉛は効果的?亜鉛の役割について
- ※4 AGAの教科書:アロエは育毛にも効果的!アロエ育毛剤の作り方と注意点
- ※5 育毛剤比較@ランキング:カプサイシンとは?
- ※6 フジッコ株式会社:イソフラボンってなに?イソフラボンのチカラ
- ※7 健康チョキン:【管理栄養士が伝授!】大豆以外でイソフラボンを摂取するには?
- ※8 新橋ファーストクリニック:アミノ酸と抜け毛の関係
- ※9 一丸ファルコス株式会社: スエルチアニン:センブリ(千振、当薬、トウヤク):育毛・血流促進など
- ※10 鹿島労災病院:漢方エッセイ甘草のこころ
- ※11 薬用植物紹介-奈良県薬剤師会:センブリ
- ※12 健康長寿ネット:ビタミンEの働きと1日の摂取量
- ※13 ヘアラボ(旧ハゲラボ):薄毛対策には【ビタミン】が必須!?ハゲに効果的なビタミンとは
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