もうゴシコシ洗えない!
里芋のぬるぬるパワーとは
ひと雨ごとに秋の気配を感じられる今日この頃。 スーパーでもきのこやサツマイモなど、秋の味覚を目にすることが増えてきましたね。 そして食欲の秋。あれもこれも食べたくなります♪ 今回は秋の味覚の一つでもある、「里芋」のぬるぬるに秘められたパワーや美味しい里芋を見分けるコツについて、ご紹介いたします。
洗いすぎ注意!ぬるぬるパワーとは
一見、色も地味だし栄養も地味なようにも思われがちな里芋。 実は様々な栄養素の持ち主で、なかでも今回注目したいのが「ぬるぬる」に含まれる成分です。 皮をむいたあと、ゴシゴシ洗ってしまいがちですが、ちょっと待ってください! このぬめり、とっても良い仕事をしてくれるんです。 それでは、ぬるぬるに含まれる注目成分をご紹介します。
■ガラクタン
この成分、旺盛になった秋の食欲をサポートしてくれる頼もしい味方! 体内の余分なもの、たとえば摂りすぎてしまった糖やコレステロール、ナトリウムなどをからめとって排出してくれる働きが期待されています。体のメンテナンスに欠かせない成分と覚えておきましょう。このように「里芋」のぬるぬるには、美味しさにつられて食べ過ぎてしまう秋ならではの食欲のお悩みをサポートしてくれる栄養が含まれているので、洗いすぎに注意が必要! 里芋の皮をむいたら、これらの成分を洗い流さないよう、さっと洗ってすぐに使うようにしましょう!
うまっ!美味しい里芋を選ぶコツ
スーパーで並ぶ里芋の中から、一番美味しい里芋を見つけたい! そんなあなたに、うま里芋を見分ける3つのポイントをご紹介します。
かたさをチェック
触った時に、柔らかくなっていないか。
柔らかいと傷みはじめている可能性があります。
しっかりとかたさのあるものを選びましょう。
重さをチェック
里芋を持ち上げたときに、しっかりとした重さがあるか。
ずっしり重いということは、中身がぎゅっと詰まっているという証拠です。
色をチェック
こげ茶色が理想です。
傷むと黒っぽくなりますので注意が必要です!
泥がついていてなかなか判別が難しい……と思われがちですが、ちょっとしたコツさえつかんでしまえば、あなたも里芋選別マスターになれちゃいますよ。 そして里芋は、暑いところも寒いところも苦手な素材ですので、保存するときは直射日光の当たらない風通しの良い、涼しい場所に置いてあげてくださいね。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
美味しいだけじゃない、秋の味覚・里芋を、今夜のおかずに加えてみてはいかがでしょうか。