イチゴのシーズン到来!
ギフトにも最適なイチゴパワー
冬休みシーズンあたりからスーパーで見かけるようになるイチゴですが、1月半ばになるとどのお店でも購入できるようになります。
ちょっと高いかな〜と思いながらも、思わず手にしてしまう方が少なくないのでは?
そのまま食べても美味しいのはもちろん、ジュースやジャムなどにアレンジをしても美味しく食べられ、子供から大人まで幅広い年代の方に人気のある果物の一つです。
しかもイチゴの魅力は美味しいだけでなく、栄養面でも優秀で美容と健康の強い味方となってくれることです。
今回はそんな冬の果物の代表、イチゴについてご紹介しましょう!
イチゴ1粒にはたっぷり栄養が含まれています!
ぱくぱく食べられるイチゴですが、栄養価は意外に豊富。
真っ赤でつややかなイチゴの100gあたりの栄養価は以下の通りです。
・エネルギー:34kcal
・カリウム:170㎎
・葉酸:90μg
・ビタミンC:62㎎
・コレステロール:0㎎
・食物繊維:1.4g
イチゴはおよそ90%が水分で、エネルギーも1粒34kcalととてもヘルシーな果物。
ちょっとした豆知識ですが、私たちが普段食べている赤い部分は果実ではなく、花托(カタク)と呼ばれる部分で、花托はガクや花びら、雄しべや雌しべがついている根元の部分にあたります。
では、イチゴの果実はどこの部分でしょうか?
答えはなんと、種だと思われている粒々の部分なのです!
そしてイチゴの本当の種は小さな実の中にあるんですよ。
イチゴは美容にも、免疫力UPにも
オススメの果物
美容と健康に欠かせない栄養素の一つといえばビタミンCですよね。
空気が乾燥している冬はお肌や粘膜のバリア機能が低下して、肌荒れや風邪などをひきやすい時期でもあります。
そのため抗酸化作用の高いビタミンCを積極的に補うことで元気な体作りに役立ちます。
ビタミンCは成人1日当たり100㎎が目安となっていますが、イチゴは100gあたり62㎎ものビタミンCを含んでいます。 つまりイチゴ1粒は20g前後ですので、1日に7~8粒のイチゴで成人1日当たりの必要量を満たしてしまうのです!
イチゴでビタミンCを補うポイントがある
しかしビタミンCには弱点もいくつかあります。まず、時間が経つと失われてしまうということです。
イチゴを購入してから数日間冷蔵庫に入れっぱなし……となるとイチゴの中のビタミンCはどんどん失われてしまいます。
イチゴは鮮度の良いうちに食べることが効率の良いビタミンC補給となります。
あまり長期保存せず、できるだけ買ったその日から翌日までには食べてしまいましょう!
そして2つ目は熱に弱いということです。
イチゴをジャムやソースにする際にぐつぐつと加熱をすることで、ビタミンCが壊れてしまいます。
そのため、ビタミンC補給を目的とするのであれば、加熱処理をしないで食べることをオススメします。
3つ目は体に溜めておけないということです。
ビタミンCは水に溶けやすい性質がありますので、体内に取り込んでもその時に使われなかった分は尿と一緒に体外に排出されてしまいます。
一度にたくさん食べれば良いというものではなく、朝ごはんとおやつ、夕食のデザートに2~3粒ずつ食べるなど、毎日の食事の中でちょこちょこと補給することをオススメします。
ビタミンC以外にも、イチゴにはむくみ予防に役立つカリウムやデトックス作用のある食物繊維も含まれているため、ヘルシーなおやつとしてもオススメです。
上手なイチゴの選び方がある!
せっかく食べるなら、美味しいイチゴを食べたいですよね。
そこで美味しいイチゴを選ぶポイントを3つご紹介しましょう。
①ヘタに勢いがあり、鮮やかな緑色であること
ヘタは食べない部分ではありますが、鮮度を見るには分かりやすい部位です。
この部分の勢いがあると摘んでからの時間が短く、鮮度が良いことが分かります。
②全体が綺麗な赤色で艶・ハリがあること。
メインで食べる花托の部分はしっかりと赤く色づいていると熟している証拠となります。
また、艶やハリがあることはみずみずしいことを表しています。
③傷んでピンク色になっている部分などがないこと。
傷んでいるということは熟れ過ぎていたり、摘んでから時間が経ってしまっていたりする場合です。
栄養素が減っていたり、水分が抜けて乾燥していたりする可能性があります。
状態別イチゴの美味しい食べ方
イチゴは状態によって美味しい食べ方が異なります。
ちょっと酸っぱいものや、傷みはじめているものでも、諦めないでおいしくいただきましょう!
【少し固め、酸味が強いイチゴの場合】
細かく切ってオリーブ油、バルサミコ酢、塩・こしょうと合わせて爽やかなドレッシングとしてアレンジが出来ます。
野菜だけでなく、帆立や白身魚のカルパッチョとも相性が良いです。
もちろん熟れすぎてしまったものでも甘みがあり、フルーティな仕上がりになります。
【食べごろのイチゴの場合】
新鮮で食べごろのイチゴを一番美味しくいただけるのはなんといってもそのまま食べることです。
軽く水洗いをして、フレッシュなイチゴを楽しみましょう。
調理の必要はありません!
【熟れすぎてしまったイチゴ、傷みはじめているイチゴの場合】
少し柔らかくなりすぎてそのまま食べるのは……という状態のものはジャムやソースにするのもオススメですが、ヨーグルトやバナナと一緒にスムージーにすると生のまま頂けて量もたっぷりと使うことが出来ます。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
これから旬を迎えるイチゴで栄養を補給して、元気いっぱい体の内側から輝く1年をスタートしましょう!
これからのシーズンはイチゴ狩りに出かけるのもおすすめですし、贈り物にちょっと高級なイチゴを選ぶなんていうのも喜ばれること間違いなしです!