ごま油でツルスベ美肌
になれる!?
夏疲れしたお肌に追い打ちをかけるような寒暖差。お肌や身体はダメージを受けやすい状態になっていますが、みなさんちゃんとケアしてあげていますか? たまにはゆったりエステなんかに行ってみたいものですよね。オイルを使ったエステで有名なのがアーユルヴェーダですが、専用のオイルでプロにやってもらう贅沢なもの……と思っていませんか?実は、スーパーにある「太白胡麻油」でも代用できちゃいます。今回はアーユルヴェーダの豆知識と、自宅でできる簡単インド風マッサージをご紹介します。
アーユルヴェーダってなぁに?
ごま油、つまりセサミオイルは、インドの伝統的なアーユルヴェーダで広く使われています。アーユルヴェーダといえばエステの事でしょ!?と思う人も多いのですが、実はWHO(世界保健機構)からも推奨されている立派な医療なのです。アーユルヴェーダの浄化法として有名なのが「パンチャカルマ」。パンチャカルマとは「パンチャ=5」「カルマ=方法」という意味で、食事療法、全身オイルマッサージ、シロダーラ、浣腸などの方法で全身の解毒を促す療法です。日本のエステで行われるオイルマッサージはアーユルヴェーダの治療に由来しているものも多いのです。
スーパーで買えるアーユルヴェーダオイル
アーユルヴェーダで使われるのはセサミオイル。専用のものを購入すると25ミリで数千円と、ちょっとお値段が高くなりますが、実はスーパーで手に入るものでOKなのです。それが「太白胡麻油」(たいはくごまあぶら)。ごま油ってベタベタしそうなイメージ……ですが、大丈夫!普段使っているごま油の香りと色は焙煎によるものです。太白胡麻油は焙煎工程がないのでほぼ透明でごま油独特の香りがないのです。
セサミオイルを全身に塗布しながらマッサージすることで、血流が良くなり、代謝が上がって、身体は温まります。抗酸化作用、抗菌作用が高いため、オイル自体も酸化しにくく、一度【キュアリング】したオイルは数年間、保存が可能です。
使う前にキュアリングを
先ほど出てきた【キュアリング】とは、購入したごま油を一度加熱する工程のことです。加熱することで中の成分が安定して不純物がなくなるほか、身体に吸収しやすくなります。
太白ごま油のキュアリング方法は簡単です。
①ステンレス製のお鍋にごま油を入れて弱火で加熱します。
②ゆっくり時間をかけて温め、油の温度が100℃になったところで火をとめて鍋をおろし、自然に熱を冷まします。
③粗熱がとれたら保存用の遮光ビンに入れて、冷暗所に保存。
一度キュアリングをした油は丁寧に保存をすればかなり日持ちをするので、大きな瓶に入れて保存をして毎日少しずつ使うとよいでしょう。
太白ごま油活用術
- 濡れたお肌に
- お風呂上がりの濡れた肌の乾燥する部分になじませると、体についた水分とごま油が乳化し、天然のボディクリームになります。サラサラしているのでべとつきも気になりません。
- お風呂でパック!
- お風呂で全身に馴染ませ、そのまま入浴するとお肌にしっかり吸収されて、サッとシャワーで洗い流すだけでモチモチのお肌に早変わり。
- スリミングオイル
- スリミングマッサージオイルとして、全身のリンパマッサージが可能です。軽く濡れタオルで拭けば保湿も同時にできてしまいます。
- ヘアケアとして!
- ドライヤーの前に少し水けを取った髪につければ乾燥ダメージからも守れます。乾かしたあとのまたパサついた髪にもWで使えます。
もちろんお料理にも!
もちろん普段のお料理にも使えます。セサミオイルには、オレイン酸、リノール酸、ビタミンA、B、E、ミネラルがたくさん含まれ、抗酸化物質のビタミンEは豊富で、お肌の錆びつきを抑えてくれたり、毛細血管を拡張させる作用もあるので若返りにも期待できます。
自宅でセルフアーユルヴェーダ、是非お試しください。
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東京家政大学卒業後、オーガニックカフェにて、管理栄養士としてメニュー開発を行う。その後実演販売、テレビショッピング・ラジオショッピングなどに出演。人に分かり易く伝える事を得意とし、その経験を活かし現在では、美容ライターとしてコラム執筆、ラジオ、雑誌、TVなど各種メディア出演・セミナーや講演・商品開発・タレントとしてMC、サロンモデル、雑誌モデルなど幅広く活動。
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