秋のはじまりは焼きトマトでリコピンをたっぷり を紹介。サプリメント・健康のお得な情報。カラダにキク「サプリ」

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秋のはじまりは焼きトマトで  
リコピンをたっぷり

秋のはじまりは焼きトマトでリコピンをたっぷり

鮮やかな赤色とジューシーな果肉が特長のトマト。
最近は健康効果にも大きな期待が寄せられています。
今回は美容と健康にも嬉しく、お料理のアレンジも効きやすいトマトについてご紹介します。
特に焼いたトマトにこそすごいパワーがあるんです!

トマトに含まれる栄養素をチェック

トマト=ヘルシーというイメージをもつ人が多いと思いますが、実際はどのような栄養素を含んでいるのでしょうか。 生のトマトの可食部100gあたりの栄養素は以下の通りです。

エネルギー・・・19kcal
たんぱく質・・・0.7g
脂質・・・0.1g
炭水化物・・・4.7g
カリウム・・・210㎎
ビタミンA(レチノール当量)・・・90μg
ビタミンC・・・15㎎
食物繊維・・・1.0g

トマトはその90%以上が水分ですので、エネルギーや脂質も低いことからヘルシーな食材といえます。
さらに体内の余分な塩分を排出し、むくみ予防に役立つカリウムやお肌の潤いや免疫力UPにも役立つビタミンA、美容と健康には欠かせない抗酸化作用のあるビタミンC、体内の余分なものを排出し、デトックスが期待される食物繊維など、体のメンテナンスには欠かせない栄養素が含まれています。
夏バテが続いたり、残暑で食欲がわかない時にもぴったりの食材です。
また日焼けした後にもたっぷり食べておきたいですよね。

トマトの魅力は抗酸化成分にあり

基本的な栄養成分に加えてトマトに含まれる代表的な成分が「リコピン」です。
リコピンはフィトケミカルの一種で抗酸化作用の高いのが特徴です。
リコピンはトマトの特徴でもある「赤色」の色素成分です。
そのため、トマトの色が赤ければ赤いほど多く含まれています。
私たちは日々の生活で人間関係、環境の変化、仕事、プライベートなど小さなものから大きなものまでストレスを溜めがちです。
ストレスを感じると体の中に活性酸素が大量に発生し、それが細胞を傷つけて肌荒れや体の不調などの原因となってしまいますが、抗酸化作用とはその活性酸素を抑える働きをします。

うま味成分もたっぷり

トマトを使った煮込み料理やパスタなどを食べたとき、「美味しい!旨味が良く出ている!」と思ったことはありませんか?
肉や魚にはうま味成分でもあるアミノ酸がたっぷりと含まれているのですが、実はトマトにも含まれているのです。 トマトに含まれているうま味成分は主に「グルタミン酸」によるものです。
グルタミン酸は和食の出汁の王道ともいえる「昆布」のうま味成分でもあります。
ここに酸味や甘みが加わることでトマト独特のフルーティで爽やかな旨味となるのです。

秋のはじまりにおすすめしたい焼きトマトとは?

美味しくて栄養価も高いトマトは食材としても扱いやすく料理のレパートリーも比較的豊富。
しかし、煮込み料理となるとひとつハードルが挙がってしまう、という方もいるのではないでしょうか。
その中でも簡単でオススメの調理法が「焼きトマト」です。
焼きトマトとは、その名の通り、トマトに「焼く」という調理法をプラスすることで、トマトの旨味を引き出しより美味しくいただけるのです。
しかも加熱することでリコピンの吸収率は3倍にもなるとか。
加熱しても他の栄養素もほとんど失われないことがわかっています。

焼きトマトのアレンジ方法

実際に焼きトマトを作るとしたら、どのようなアレンジ方法があるのでしょうか。

①トースト
食パンやフランスパンに宇ライスしたトマトやミニトマトをのせて塩・胡椒・オリーブオイルを回しかけてトースターで焼くだけ。
トマトの余分な水分が抜けてうま味成分であるグルタミン酸が凝縮されます。
お好みで溶けるチーズやバジルを一緒に乗せてもOK。

②フライパンでソテーして「トマトステーキ」
白身魚などたんぱくな魚をフライパンでソテーをする際に付け合わせとして乱切りにしたトマトを一緒にソテーすることで、トマトの旨味が加わってシンプルな白身魚に旨みがプラスされます。
あるいは大きいトマトなら輪切りにしてオリーブオイルで両面焼きあげ、チーズとバジルをかけてトマトステーキにしても美味。

トマトの青臭さが苦手という人ほど「焼きトマト」にすれば旨味と甘みが引き立ち、青臭さを感じにくくなります。

栄養があって美容と健康にも嬉しいトマト。
せっかくだったらよりおいしいものを選びたいですよね。
そのときのポイントは大きく分けて2つあります。
一つは色が濃いものを選ぶ
トマトの赤色の色素成分はリコピンです。赤身の強いものほどリコピンが多いということになりますので、ぜひ色の濃い完熟トマトを選びましょう。 二つ目はトマトの表面にあらわれる筋のようなもの
これはトマトのお尻側から放射状に見えるので「スターマーク」や「スターライン」と呼ばれます。
これは旨味がギュッと凝縮されている証拠でもあるので、ぜひトマトを選ぶときは参考にしてみてください。

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る