ヘルシーなお砂糖
「レアシュガー」って知ってる?
美容や健康のことを考えるときに必ず関わってくる栄養素の一つが「糖質」ですが、「太らない糖」とも言われている「レアシュガー」が話題です。
最近「レアシュガー」という名前はよく聞くけれど、実際はどんなものか知らない……。という人も多いのでは?今回はそんな今話題の「レアシュガー」についてわかりやすくお伝えします。
レアシュガーってどんなお砂糖なの?
レアシュガーは「希少糖」とも言われます。国際希少糖学会によれば、レアシュガーは「自然界に存在量が少ない単糖および誘導体」と定義されています。
単糖というのは、ごはんやパンなどの炭水化物が分解されてできる一番小さな単位の糖のことです。
一般的に自然界に多く存在する単糖は「ぶどう糖」や「果糖」などが良く知られています。
これらは体の中で細胞の構成成分になったり、効率の良いエネルギー源となったりします。
それに比べて自然界に微量しか存在しないレアシュガーは、「ぶどう糖」や「果糖」よりもさまざまな生理機能があることが報告されています。
レアシュガーは普通の砂糖と
どんな違いがあるの?
レアシュガーについては今も多角的に研究が進められている段階ですが、現在までにおよそ50種類ものレアシュガーが確認されています。
有名なのはキシリトールです。キシリトールがそうであるように、レアシュガーは普通の砂糖よりも機能性が高いというのが大きな特徴です。
例えばレシュガーの一つである「D-プシコース」というレアシュガーをご紹介しましょう。
特徴は大きく3つ。
1つは甘さが砂糖の70%程度でキレがよく自然。そして安全性が高く、なんとカロリーがゼロ。
さらにこのD-プシコースは、食後の血糖値上昇を抑える作用や内臓脂肪の蓄積を抑えて体重増加を抑える作用があることについても報告されています。
レアシュガーの使い方は?
レアシュガー単体はその名の通りとても希少性が高い糖なのでやはり高額です。
しかし最近はレアシュガーを含有したシロップがスーパーなどで手頃に市販されるようになり、これは非常にオススメできます。
このシロップについても研究が進められていて、糖代謝の改善や抗肥満作用が報告されている例もあります。
レアシュガー含有のシロップは味もスッキリと軽い甘さなので、いつものお砂糖と同じ感覚で使えることはもちろん、シロップ状なので溶けが良く、ドレッシングやマリネ、お菓子作りの際にも手軽に使うことができます。
コーヒーや紅茶に入れるお砂糖をレアシュガーに変えるだけでもOKです。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
まだまだこれから期待が高まるレアシュガーは糖代謝に不安がある方やダイエッターにとって強い味方になりそうです。