夏に摂りたい「フィトケミカル」

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夏に摂りたい
「ファイトケミカル」

夏本番になりましたが、皆さん体調は万全ですか? 熱中症予防ということで水分補給の大切さが連日のようにメディアで取り上げられていますね。
ポイントは「こまめに補給すること」です。
そして、友達や家族、近所の方にも「水分摂った?」の声かけを忘れずに行いましょう。 さて、今回は夏バテにオススメな栄養素「ファイトケミカル」のお話です。

ファイトケミカル(フィトケミカル)とは?

別名「フィトケミカル」と呼ばれているファイトケミカル(Phytochemical)はギリシャ語で「植物」を表す「Phyto」と化学物質という意味の「chemical」から出来ています。
つまり、植物が作り出す化学物質という意味なのです。
具体的には、植物の「色」「香り」「あく」などがファイトケミカルと呼ばれています。
私たち人間は「暑い!!!」と思うと、水を飲んだり、日傘をさしたり、部屋の中に避難したりと何らかの行動に移ります。
しかし、植物はどうでしょうか。
一度根を下ろすと、どんなに暑くともその場で一生を過ごさなければなりません。
そこで植物が自分自身の身を守るために作りだしたもの、それがファイトケミカル。
紫外線から身を守る抗酸化作用やデトックスの効果があるとされています。

具体的にどんなものがあるの?

ファイトケミカルは、現在分かっているだけでも1,000種類ほどあり、実際には1万種類以上存在しているのではないか、ともいわれています。
一例は次の通り。

リコピン
トマトやスイカに含まれる赤色の色素
カロテン
人参やかぼちゃに含まれるオレンジ色の色素
ルテイン
マリーゴールドやゴールドキウイに含まれるきいろの色素
クロロフィル
ブロッコリーやほうれん草に含まれる緑色の色素
アントシアニン
ブルーベリーや赤シソ、茄子に含まれる紫色の色素
クロロゲン酸
コーヒーやゴボウに含まれる黒色の色素

この他にも、わさびのツーンとした香りやバナナの甘い香りもファイトケミカルの一種です。
植物が自分の身を守るために作りだしたファイトケミカル。 私たちも猛暑に負けないようにファイトケミカルのパワーをしっかり摂り入れましょう!

著者プロフィール

磯村 優貴恵

管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る