香りも栄養も優秀!?
世界で愛されるパクチーの秘密
ここ数年、ブームになっているのがエスニック料理。
温暖な気候で発達した料理だけに、夏場に好んで食べられることが多いと思います。
エスニック料理が人気な理由の一つに「野菜の多さ」が挙げられます。
とくにエスニックに使われる野菜(香草)は、デトックス効果も高いことから注目を集めているようです。
今回はそんなエスニック料理をはじめとして世界で愛されているパクチーについてご紹介します。
世界で愛されているパクチーとは
日本では「パクチー」と呼ばれて親しまれていますが、実は「香菜」「コリアンダー」もパクチーのことを指します。
そんなパクチーはセリ科の一年草。原産は地中海東部で、高さは25cmほどです。
葉や茎、根には独特な香りがあり、葉や茎はサラダや薬味として生食されることが多く、根はガイヤーン(タイ風の照り焼きチキン)のタレやカレー、ドレッシングなどに使われます。
パクチーは胡椒のような小さな実をつけ、「コリアンダーシード」と呼ばれヨーロッパやインドで香辛料として使われます。
香りだけじゃなく、栄養も優等生?
パクチーはその独特な香りの印象が強く、栄養面ではあまり注目されていないのですが、実は栄養もしっかり含まれています。
- アンチエイジング
- パクチーには抗酸化作用で有名なビタミンA、E、Cが含まれています。ビタミンAはお肌の潤いを保つのに役立ち、ビタミンEは若返りのビタミンとも呼ばれ、血管を良い状態にキープするのに役立ちます。 ビタミンCはストレスに対抗し、美肌に役立つビタミン。この3つのビタミンは合わせて摂るとさらに効果が高まるといわれています。
- デトックス
- 自分でも気づかないうちに取り込んでしまっているのが「有害金属」。排気ガスや大気汚染はもちろん、食品や化粧品にも微量ですが含まれています。パクチーにはそれらを排出する働きがあります。
- 胃腸の調子も整える
- パクチーの香り成分の中には、胃腸の調子を整える働きがあります。胃がもたれやすい方は消化促進に、便秘気味の方には腸内のガスを排出する働きがありますのでおススメです。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
外食が増え、生活時間が乱れやすくなるこの時期には是非パクチーパワーを活用してみてくださいね。