ナッツマイスターになれ
ちゃう?目的ごとにナッツを選ぼう
今や健康と美容には欠かせないアイテムのひとつとなった「ナッツ」。
ひとくちにナッツといっても種類はさまざまです。みなさんはそれぞれのナッツにどのような特徴があるかご存知でしょうか。
今回は数あるナッツから管理栄養士磯村がオススメする定番ナッツ6種類について詳しくご紹介します。
味だけでなく、栄養面にも注目してお気に入りのナッツを見つけてくださいね。
エイジングケアをご希望ならアーモンド
ナッツの中でくるみと同様に認知度が高いアーモンド。
最近ではアーモンドをすりつぶして栄養分を絞りだしたアーモンドミルクも植物性ミルクとしてブームとなっています。
アーモンドには良質な脂質が含まれていますが、その中でも注目すべきが「オレイン酸」です。
オレイン酸は一価不飽和脂肪酸で血中の余分なコレステロールを抑制するほか、生活習慣病予防にも役立つとされています。
アーモンドに含まれる脂質の中でもおよそ70%がオレイン酸!
これだけでも若返り効果が期待できちゃいますが、「若返りのビタミン」と言われるビタミンEも豊富に含まれ相乗効果が期待できます。
その他にも、むくみ予防に役立つカリウムや亜鉛なども含まれており、ミネラルバランスの良いナッツがアーモンドなのです。
血管年齢を気にしている方にはもちろん、エイジングケアの必須アイテムとしてオススメです。
ただし、オレイン酸は加熱によって酸化するため、選ぶときはローストされていない生のアーモンドを選びましょう!
アレルギー対策から美肌作り、生活習慣病予防がご希望ならくるみ
お菓子作りでも定番のくるみ。
こちらもナッツ類ですので、良質な脂質が含まれています。
その中でもαリノレン酸が含まれているのが特徴です。
αリノレン酸は多価不飽和脂肪酸の中でもω-3系脂肪酸といわれており、青魚に含まれるDHAやEPAもここに分類されます。
血流や血栓の改善やアレルギー予防にも役立つといわれています。
ω-3系脂肪酸は不足しがちな脂肪酸でもあるので、おやつとして摂り入れながら綺麗と健康を手にできるのは嬉しいですね。
オレイン酸同様、熱には弱いので、くるみも加熱していないものを選びましょう。
女性の体調管理には必須!カシューナッツ
中華料理などで目にすることが多い、勾玉のような形をしたカシューナッツ。
ほかのナッツ同様、良質な脂質が含まれていますが、ビタミンやミネラルが豊富なのも特長です。
糖質の代謝を助けるビタミンB1、たんぱく質の代謝を助けるビタミンB6、骨の健康を支えるビタミンK、細胞の代謝を助ける亜鉛や貧血予防に欠かせない鉄などが含まれます。
糖質やたんぱく質の代謝を助けるビタミンB群をしっかりと摂ることは疲れにくい体作りや疲労回復にも役立ちます。
また、鉄や亜鉛は不足しやすいミネラルとしても有名です。
特に女性は貧血予防やPMS対策、妊活をする際にも意識して不足のないように摂るべき栄養素です。
ダイエットのお供に!そして美肌へ導くマカダミアナッツ
海外のおみやげとして口にしたことがあるという方も多いと思われるのがマカダミアナッツ。
コロンと丸い形でしっとりとした食感が特徴です。
そのしっとりとした食感の秘密は脂質が多く含まれていることにあります。
一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸やパルミトオレイン酸が多く含まれています。
これらの脂肪酸は血流をスムーズにする働きがあるので、冷え性の改善なども期待できます。
また食物繊維も含まれているのでスムーズな排便を促すため、便秘の方にはオススメです。
適度な脂質が含まれていることで腹持ちが良くなり、間食の防止にも役立ちます。
いらないものはきちんと出して、良いものを吸収、さらに余分なものを食べないということでダイエットの強い味方ともいえるナッツです。
ただし、脂質が多いため、食べすぎには注意しましょう。
疲れ目からアンチエイジングまで!きれいを作るピスタチオ
ナッツの中では珍しい、鮮やかなグリーンが特長です。
ルテインやβカロテンが含まれるため、ドライアイや疲れ目に役だちます。
また、必須脂肪酸であるオレ人酸やリノール酸も含まれるため、血管の健康管理にも役立ちます。
血管は体に必要な酸素や栄養を全身に運ぶ大事な器官です。
そのため、血管の若さを保つということは生活習慣病の予防だけでなく、アンチエイジングにも大切なポイントとなります。
内側から艶めくお肌作りにはヘーゼルナッツ
ヘーゼルナッツはアーモンドやくるみと比べると、あまりなじみのないナッツかもしれませんが、くぬぎのように丸い形をした見た目です。
マカダミアナッツやアーモンドよりもオレイン酸が多く、ビタミンEも含まれているため、血管を若く保ち、さびない体作りに役立ち、血色を良く艶のあるお肌づくりに役立ちます。
また、食物繊維もごぼうに引けを取らないくらいに含まれており、腸内環境の完全にも役立ちます。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
いかがでしたか。
数あるナッツもそれぞれに良さがあります。
オススメは数種類のナッツをオリジナルブレンドした「ミックスナッツ」を持ち歩くこと。
小腹が空いた時に食べればおやつ代わりになりますし、食事の前に食べれば食べ過ぎを予防してくれます。
またどれもサプリメントレベルに栄養価が豊富なので、サプリメントが苦手な方にもおすすめです。
自分のお気に入りナッツを見つけてナッツライフを楽しんでくださいね。