優秀食材「きのこ」の
健康パワーに迫る
秋の食材といえば美味しいものはたくさんありますが、その中でもよく目につくのは「きのこ」ではないでしょうか。種類が豊富でお財布にも優しいだけではありません!ほかにも体にも嬉しい栄養がたっぷりなんです。
きのこってどんな栄養があるの?
きのこは低カロリーでも有名な食材。たとえば、しめじやえのきは100gで15kcal、しいたけやエリンギは100gでおよそ25kcalと、とてもヘルシーです。そのため、一見「カロリーが低い=栄養も少ない」と思われがち。しかし、きのこにはエネルギー源である炭水化物、タンパク質、脂質は少ないものの、体の調子を整える栄養素がぎゅっと詰まっているのです。そこで今回は、「代謝UP」と「免疫力UP」に注目して、きのこの秘密に迫ってみましょう。
代謝UPでダイエットに!
これからの季節は仲間同士で集まる機会が増え、ダイエットに関しても気になるところではないでしょうか。そんなときは、きのこを使った料理がオススメです。なぜなら、きのこ(とくに舞茸やしめじ)には脂質の代謝をスムーズにするビタミンB2が含まれているからです。また、ひょろりと細いえのき茸には、糖質の代謝を助けるビタミンB1が含まれています。ほかにも、きのこ類には体内の余分なものを体外に排出する食物繊維が含まれており、胃や腸内をきれいに保つことができます。その結果、栄養を効率よく吸収できるようになり、代謝UPにつながるのです。
免疫力UPで健康美人!
きのこ類に含まれる成分として「β-グルカン」というものがあります。このβ-グルカンは食物繊維の仲間で、乾燥しがちな季節に侵入しやすい菌やウイルスを不要で有害なものとして、きちんと排泄することにも役立ってくれるようです。体内をきれいに保つことは、免疫力をUPさせることにもつながりますので、ぜひ積極的にきのこを摂るようにしましょう!
「干し」きのこで別のパワーもチャージ
太陽のもとで乾燥させたきのこは保存がきくだけでなく、実は栄養素もギュッと濃縮されています。たとえば、「干ししいたけ」や「乾燥きくらげ」には、カルシウムの吸収をスムーズにする働きが期待されるビタミンDが含まれ、お肌のキメを整える働きもあるようです。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
この秋は、煮てもよし!焼いてもよし!の優秀食材・きのこで体の内側からメンテナンスを始めてみませんか。