意外に簡単な
雑穀生活で健康美を手に入れよう!
新しい健康&美容情報が毎日流れてくるこの時代。聞きなれない成分や新しい食材を耳にすることもしばしば。一体何が正しくて、何が自分にあっているのか「健康ジプシー」になっている方も多いのではないでしょうか。今日は難しい話や最新の話題は一旦お休みして、昔から私たちの生活にある食材「雑穀」についてご紹介しましょう。簡単で美味しく、キレイになれる食材を見逃さないよう、チェックしてみてくださいね。
雑穀にはたくさんの種類がある!
「雑穀」と一口に言っても種類はたくさんありますが、大まかにいうと「白米」や「小麦」以外の穀類の総称といえます。有名なものですと、あわ、ヒエ、キビ、大麦、ハトムギなどが挙げられます。雑穀の特徴は、どれも小粒ですがその中にはたくさんの栄養が詰まっているということでしょう。現代人は食べるものに困らない状況にあるにも関わらず「新型栄養失調」といわれます。
昔の栄養失調は主にエネルギーが足りないことに加えて全体的に栄養素が取れていないことを指していましたが、現代では十分にエネルギーを取ることができているにも関わらず、それらを代謝し、体の調子を整えるのに必要なビタミンやミネラル、食物繊維といった栄養素が足りていない状態を指しています。そこで雑穀の登場です。雑穀には現代人に不足しがちな栄養素がたっぷり含まれているため、雑穀を上手に摂り入れることで現代人の食生活が豊かなものに早変わりするのです。
雑穀を上手に選ぶための基礎知識
数ある雑穀から「私に必要なものはこれだ!」と選ぶのはなかなか難しいですよね。最近では数種類の雑穀をミックスして小分けにしてあるものも多くありますので、まずはそちらで手軽に初めることをオススメします。専門店に行けば雑穀マイスターと名乗る雑穀のプロもいますから、相談に乗ってもらうのも良いでしょう。
雑穀初心者さんにオススメの雑穀
雑穀を初めて摂り入れる方にとっては気になるポイントがたくさんあると思います。まずは「見た目」。白米に慣れているとお米にいろいろ混ざっていることに抵抗がある方もいらっしゃると思います。そこでオススメなのが小粒で白色や黄色の雑穀たちです。
①キビ
イネ科の雑穀で黄色く小粒な雑穀です。炭水化物やタンパク質をエネルギーとして代謝する際に役立つビタミンB1やB6が含まれています。クセもなく、もちもちとした食感でほんのり甘味もあります。
②アワ
イネ科の雑穀で黄色く小粒な雑穀です。若返りのビタミンとも言われるビタミンEや鉄、亜鉛などのミネラルも含みます。あっさりと癖が少ないので初心者さんでも取り入れやすい雑穀です。
③ヒエ
イネ科の雑穀で黄色く小粒な雑穀です。日本最古の雑穀とも言われており、名前の由来にもなった「冷え」に強い特徴から寒い地域でも育ちます。ビタミンB群であるビタミンB6、ナイアシン、パントテン酸などの他にカリウムや亜鉛を含みます。
カラフルで見た目も可愛らしいオススメの雑穀
雑穀は既述の白っぽいものや黄色っぽいものなど、いつも食べている白米に混ぜても違和感がないものもある一方、色が鮮やかなものもあります。例えば古代米です。古代米には黒米や赤米があり、黒米の濃い紫色はアントシアニンです。白米と一緒に炊くと、ごはんがほんのり紫色になります。同様に赤米はほんのりピンクになるため、いつものご飯がカラフルになり、見た目にも「雑穀感」を楽しむことが出来ます。
これらは玄米ですので、食物繊維も豊富で体の内側から綺麗にする働きがあります。また、黒米も赤米も抗酸化作用の高いポリフェノールを含むので、これからの季節に欠かせない美容アイテムとしてもオススメです。さらに古代米はもち米に近いモチモチの食感もおすすめポイント。カレーにもぴったりです。
プラスαするならコレ!
雑穀をプラスすることで得られる効果として、綺麗な見た目や不足しがちな栄養素をおぎなうことができることはもちろんですが、「噛みごたえ」がアップする点もあります。柔らかい食べ物が増えている現代では噛む回数が減っているといわれます。噛む回数が減るということは顎を含む上半身の筋肉を使う機会が減っているということ。しっかり噛む回数が増えると歯並びやフェイスラインの引き締めにも役立ちます。
そしてさらに食べ応えと栄養素、とくにたんぱく質を手軽にプラス出来る食材が「豆」です。最近では小豆や大豆の水煮や煎った黒豆なども多く出回っています。これらはそのまま食べることもできますが、雑穀米と一緒に混ぜて炊くと風味も増し、噛みごたえもUPします。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
簡単なのに栄養価も噛みごたえもアップする雑穀。健康美を内側から作る必須アイテムとして毎日の食卓に取り入れてみませんか。