この冬はみかんで
美容と健康を手に入れよう!
こたつにみかんが恋しくなる季節がやってきました。
寒い季節は風邪やノロウイルスなどの健康面、乾燥や肌荒れなどの美容面のどちらも気になるところ・・・
しかし、冬に当たり前のように食べている「みかん」には嬉しい効果がたくさんあることがわかってきたのです!この冬はみかんを上手に取り入れて美容と健康を保ちましょう!
みかんの栄養情報
綺麗なオレンジ色にさわやかな香り、優しい酸味と甘さでついついたくさん食べてしまうおいしいみかんですが、栄養面においても優秀食材です。
最近はみかんの大きさも様々ですが、重さとしては1つで100gが目安となります。
みかんは85%以上が水分で、100gあたり45kcalととてもヘルシーな果物です。
中でも注目すべき成分はβカロテン、ビタミンB1、ビタミンCです。
βカロテンはにんじんやかぼちゃにも多く含まれており、粘膜の潤いを保つ働きがあります。
冬は空気が乾燥しているため、目、鼻、のど、その他の細胞なども乾燥しやすい状態となります。
粘膜が乾燥すると外からウイルスや菌が侵入しやすい状態となりますので、粘膜を潤すことで風邪などの予防に役立ちます。
また、細胞の潤いを保つことで、お肌を内側から潤すケアとしても役立ちます。
ビタミンB1は糖質を代謝してエネルギーとして使う際に役立つ栄養素です。
豚肉にも多く含まれているのですが、熱に弱いという特徴があるので、加熱せずに食べることでできる果物から摂ることができるのはとても嬉しいですね。
ビタミンCは言わずと知れた美容と健康にうれしいビタミンですが、ストレスや喫煙(受動喫煙も含む)によってどんどん消費されてしまいます。
また、長時間体内にためておくことができない栄養素なので、こまめに摂ることが必要となります。
みかん1つで成人が1日に必要なビタミンCの約1/3を摂ることができますので、忙しい方や野菜不足の方には特におすすめです。
持ち運びができて包丁を使わずに手軽に食べられるという点も良いと思います。
みかんに含まれる栄養素、
βクリプトキサンチンで体の内側をケア!?
みかんに含まれている栄養素のひとつにβクリプトキサンチンという成分がありますが、これは特に温州みかんに多く含まれています。
私たちの骨は常に古い細胞が壊され、新しい細胞が作られるという代謝を繰り返しています。
しかし、加齢とともに壊される細胞の方が多くなることで骨の強度が下がりやすく、結果として骨粗鬆症のリスクが高まります。
最近の研究ではβクリプトキサンチンは骨が壊されるのを抑制する働きがあるということも発表されており、その旨を機能性表示として示すことも可能となりました。
特に妊娠、出産、授乳とホルモンバランスが大きく変化する女性は骨の代謝バランスが崩れやすく、骨粗鬆症も男性に比べて多いのが現状です。
骨といえばカルシウムですが、それだけでなくβクリプトキサンチンも一緒に摂ることが出来るとより骨粗鬆症対策の強い味方となります。
骨は体の芯となる部分ですので、いつもでも丈夫な骨を維持することは美しいバックスタイルをキープするためにも重要なポイントです。
簡単みかんのアレンジレシピ
そのままたべても美味しいみかんですが、普段の食事やおやつに組み込むことで食べる機会をぐっと増やすことが出来ます。
①にんじんとみかんのスムージー
・にんじん(茹でたもの)50g
・温州みかん 2個
上記の材料をミキサーで滑らかになるまで回します。
生のにんじんにはアスコルビナーゼというビタミンCを壊してしまう酵素が含まれているので、軽く茹でることをオススメします。
さらりとした食感がお好みの場合は水を50㏄程加えます。
にんじんにもみかん同様、βカロテンが含まれているので、体の潤いと免疫力の維持の強い味方となります。
②さっぱりコールスロー
千切りキャベツに塩をかけて余分の水気をとったものにマヨネーズで和えたコールスローは少し重く感じることもありますが、みかんを1㎝角に切って加えることでよりさっぱりといただけます。
その際、みかんは薄皮のまま使いましょう。
この部分を加えることでデトックスに役立つ食物繊維の補給もできます。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
いかがでしかた。
この冬は美味しいみかんを積極的に摂り入れて、体の内側から美容と健康をキープしましょう♪