秋になると注目度アップ!
えのき氷の効果・大解剖
秋の味覚の代表格「きのこ」ですが、ヘルシーで価格もお手頃な食材です。そんな「きのこ」の季節になると関心が高まるのが「えのき氷」。「えのき氷」は長野県のJA中野市が考案したスーパー食材で、2011年の秋から登場しました。健康への関心が高い方に注目されており、今も研究が進められているくらい、様々な効果があるようです。そこで今回は、「えのき氷」について、詳しく調べてみました。
そもそも「えのき氷」って?
なんとなく耳にしたことがある方も多い「えのき氷」。そもそもどのような食材なの?という方もいらっしゃると思いますので、まずは作り方からご紹介しますね。えのきを水とともにミキサーにかけて滑らかな状態にしたのち、弱火で1時間ほど煮詰めて型に流し込み、凍らせたもの。コトコトと煮ることで、えのきに含まれる栄養素、β-グルカンやキノコキトサンなどが抽出され、煮詰めることでギュッと濃縮されるのです。作りやすい分量はえのき3パック(300g)に対して水2カップ。
作り方が分かったところで、どのような効果が期待できるのか、まとめてみました。
えのき氷の効果その1・ダイエット
えのきにはさまざまな成分が含まれていますが、注目すべき成分は食物繊維とキノコキトサンです。食物繊維は腸内の掃除をしてくれるとともに、体内にたまった余分なものを排出する働きがありますので、デトックスにもオススメです。さらにキノコキトサンは体内で余分な脂質の吸収を防ぐといわれており、ダイエット効果を狙うのであれば、食事のはじめにスープや味噌汁にえのき氷を加えて摂るといいでしょう。
えのき氷の効果その2・美肌
えのきに含まれる成分のひとつに「トレハロース」というものがあり、この成分には水分を保持する機能があることで知られています。
肌の乾燥が気になる季節。
乾燥知らずの美肌を目指すなら、うなぎやレバー、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンAやβ-カロテンも「えのき氷」と一緒に摂ることをオススメします。お料理の組み合わせとしては次の通り。
・お味噌汁に小松菜とにんじん油揚げとえのき氷を入れる。
・解凍したえのき氷をほうれん草や胡麻とともに白和えにする。
・解凍したえのき氷を溶きほぐした卵に加えて卵焼きにする。
もちろん「えのき氷」は、えのきのうま味がギュッと濃縮されているので、だし汁の感覚でもお使い頂けます。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
この秋は旬の味覚で体の内側も外側も綺麗に磨きをかけませんか♪