水の流れと熱中症対策
こんにちは!暑さには強い管理栄養士の磯村です。
皆さんはいかがお過ごしですか。
私が小さい頃、気温が30度を越えると大騒ぎしていたように思いますが、 最近では30度以下の日があると「今日は涼しいね~」なんて会話が聞かれるようになりました。
さて、冒頭の「暑さに強い」という言葉ですが、実は昔から強かったわけではありません。
私は大学を卒業してからしばらく、レストランやカフェなどの厨房で働いていました。
それまではクーラーが完備された環境で育ってきたので、働きはじめの頃は厨房の暑さにびっくりしたものです。
厨房内には一応クーラーが設置されていたものの、10個以上の業務用のコンロがフル活用され、30リットルものパスタ湯が常にグラグラと沸いている状態。暑くないわけがありません。
そこで大切にしていたことがやはり「水分補給」です。
いまや水分を補給することは当たり前のこととなっていますが、やはり習慣化するには多少の時間が必要。
厨房にいるときだけでなく、真夏の外出時や長時間の運動の際は15分に1回は水分補給を行うようにしたいものです
量はそのときの汗の量にもよりますが、一口からコップ1杯分程度が適量。
自分の体にきちんと水分が足りているか否かを見極めるにはいくつか方法があります。
まずは体重をはかる方法。
これは運動時によく用いられる方法、運動の前後で体重をはかり、2%減少していたら、それは水分不足ということになります。
例えば、50kgの人が運動後に49kgになっていたら、次回からは運動中にもっと積極的に水分補給を心がけなければいけません。
もうひとつが「尿の量と色」です。
体に水分がたっぷりあるときは、尿量が多く色も薄いのですが、体が水分不足になると、尿量がぐっと減り、色も濃くなります。
実際に私が厨房で働きはじめた頃は水分補給が上手くいかずに尿量が減るどころか、全くお手洗いに行かない、という状況でした。
つまり、全て汗で流れてしまって体の水分がカラカラの状態だったのです。
お手洗いの回数が減るということは、腎臓や膀胱内に菌がたまりやすくなる原因とされており、私は膀胱炎と軽い腎盂炎になった経験があります。
それからは水分補給を積極的に、そして意識的に行うようにしたのです。
十分な水分補給を行うことは、体内の水分を補うだけでなく、きちんとお手洗いに行くことで体内の菌を流すことにもつながり、とても大切なことなんです。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
まだまだ猛暑が続くとは思いますが、自分の体の状態をきちんとチェックして、元気いっぱいで過ごせる楽しい夏にしましょう!!