「春野菜の苦み」
の秘密
こんにちは!
手袋の出番が減りつつある管理栄養士の磯村です。
ひと雨ごとに春の気配を感じられるようになりましたね。
花粉症や大気汚染など、今年の冬~春にかけてはいつも以上に体調に気をつけたいものです。
一番身近なもので体調を整えられるものといえばやはり「食事」ではないでしょうか。
最近ではスーパーに、ちょこちょこと春の食材が並ぶようになりましたね。
私も先日スーパーで「そら豆」や「グリーンピース」「たらの芽」などを見かけて、春の訪れを実感しました。
春の野菜といえば、苦みやクセ、アクが強いのが特徴です。
たとえば、ふきのとう、タケノコ、菜の花など・・・。
この「苦みやえぐみ」にはちゃんと理由があるんです!
苦みの正体は「ポリフェノール」
まず、苦みの正体の一つには、ワインの渋みでおなじみの「ポリフェノール類」が多く含まれていることにあります。
ポリフェノール類には、身体の老化やサビの原因となる「活性酸素」の除去に役立ちます。
その他には、ふきのとうやたらの芽のあのじんわりとした独特の苦みは「アルカロイド類」によるものです。
アルカロイド類には、新陳代謝を活発にする働きがあります。
では、なぜ春野菜にはこれらの「苦み成分」が含まれるのでしょう。
これは、野菜たちが寒い冬を乗り切るために土の中でじっと耐えるために、自分の身を守るためです。
そして、これらの物質は私たちの体の中でも有効に働くことが分かっています。
ポリフェノールは熱にも強いですので、茹でる、揚げる、煮るなど様々な調理法が楽しめます。
個人的には、「菜の花の白和え」「たらの芽の天ぷら」「ふき味噌」が大好きです!
春は気候も良く、過ごしやすいけれど気をつけたいのが空気の乾燥と紫外線量の増加です。
空気の乾燥はウイルスや細菌の繁殖しやすい条件の一つ。
インフルエンザやその他の菌にはまだまだ要注意です。
紫外線はお肌や目などにも大きなダメージを与える要因でもあります。
このように体にも負担がかかりやすい状況に加えて新生活が始まる時期ということもあり、精神的にも揺らぎやすい季節。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
まずは毎日の食事からパワーをチャージして新年度を元気に迎えましょう!