食欲を制する者は
健康美も制す!?
食欲の秋、真っ盛り♪みなさん、秋を満喫していますか。
ここで気になるのは「止まらない食欲!」ではないでしょうか。
今回はそんな「食欲」を上手にコントロールするコツをお伝えします。
「食欲」のしくみ
食欲はどのような仕組みでコントロールされているのでしょう。
大きく分けて2つあります。一つは血糖値。
血糖値が下がると「体にエネルギーが必要ですよ!」と認識して「食欲がわく」のです。
もう一つはレプチンです。
レプチンは食事をしてからおよそ20分後に脂肪細胞からでるホルモンで、脳の満腹中枢を刺激します。つまり、早食いの人は満腹中枢を刺激する間もなく食事を終えてしまうので、いまいち満腹感を得にくいのです。
また、血糖値の急激な上昇は同時に急激な下降の原因ともなります。緩やかな血糖値の上昇が満腹感の持続につながるのです。
食欲を抑える方法~行動編~
●よく噛んで時間をかけて食べる。
最近は柔らかい食感のものが多く、噛む回数が減っています。しかし、よく噛んで時間をかけて食べることで消化がスムーズになるだけでなく、満腹中枢を刺激するので「おなか一杯!」の信号を正しくキャッチできるようになります。
●食事は楽しく集中して!
TVを見ながら、またはなんとなくダラダラと食べてしまうのは食べ過ぎの大きな原因の一つ。きちんと食べる量を決めてお皿に盛り、食事をすることでメリハリもつきます。仲間と楽しくお話しながら食べるのもスムーズな消化につながります。また、毎日の食事の時間を決めることでレプチンを含むホルモンの分泌もスムーズになります。
食欲を抑える方法~食材編~
●よく噛む食材を選ぼう!
今が旬の根菜類は噛みごたえがあるのでオススメの食材です。また、主食もパンやパスタなどの粉ものよりも粒食であるお米の方が咀嚼回数は増えます。さらに雑穀やお豆などを加えると食物繊維の量や噛みごたえがUPします。
●食材の切り方にもひと工夫!
細かく切るのではなく、一口大よりも少し大きめに切ることで「噛まなければ食べられない」状況になります。ちょっとした切り方の工夫でよく噛む、そして食欲を抑える効果が得られます!よく噛むことは上半身のシェイプアップにも効果がありますよ!
●野菜から食べよう!
血糖値の上昇を緩やかにする働きのある食物繊維を食事のはじめに食べましょう。具体的には、野菜や海藻、きのこを使ったお料理です。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
いかがでしたか。美味しいものをさらに美味しく食べるためにも1回1回の食事を大切にしましょう!