春には春の食材を食べるべき理由は、デトックスできちゃうから？！ を紹介。サプリメント・健康のお得な情報。カラダにキク「サプリ」

私たち人間にとっては美味しい食材にもなる植物たちにとって、春とはどんな季節なのでしょうか。植物たちは、冬の間どんなに寒くてもその場所から動くことなくじっと春を待っています。どんな植物も一度根を下ろしたら、雨が降ろうと雪が降ろうと、あるいは強い日差しが照りつけようとも移動することができず、大地に根を張り必要な栄養を摂取しながら生き延び、次に命をつなげます。寒さの厳しい冬の間は、大地から栄養を吸収するだけでなく土の中でぎゅっと糖分を蓄えて、春になるのを待ちわびているのです。

そして雪が溶け、日が伸びて、気温が上昇し、春が訪れると一気に芽吹き始めます。つまり植物にとって冬は「蓄え」の季節であり、春は「放出」の季節であると言い換えられるのです。春野菜に「苦み」や「えぐみ」が多いのはこの自然のサイクルも関係しているから。勿論、私たち人も同じです。冬は運動量も減りがちで体内に不要なものを溜め込みやすいですが、スッキリとデトックスさせるには、年間を通して春が最適なのです。

「デトックス」と聞いて、いったい何を思い浮かべるでしょうか？ 断食のように食事制限をすること？ それとも腸内をすっきりさせること？ いずれにせよ多くの人が「腸」を綺麗にすることをイメージするようです。でも腸はすでに不要になったものを排出するための最終器官。もちろん、不要になったものをしっかり排出させるために腸内環境を整えるのは大切なことですが、デトックスを考えるにあたりもっと大切な器官が「肝臓」だということを知っていただきたいと思います。

肝臓はいくつもの大切な機能を担っていますが、その中でも重要な役割が「解毒」です。肝臓がアルコールを代謝することでもわかるように、体にとって有害なものを無害（無毒）にするのが肝臓の大きな働きの一つ。私たちは日常生活の中で食品や生活環境からたくさんの不要なものを無意識的に体内に取り込んでいますが、それらを無毒化してくれているのです。そんな肝臓の健康状態を整えるために必要な栄養素が「ビタミンA・C・E」。いずれのビタミンも抗酸化作用が高く、過剰な活性酸素の働きを抑える働きがあります。

肝臓は無毒化などの働きをしている最中に大量の酸素を消費しますが、その時に発生する活性酸素は細胞を傷つけたり老化を促進させたりする原因となりますが、体のあらゆる部位の中でも肝臓は活性酸素を発生しやすい臓器であることがわかっています。つまり肝臓の活性酸素対策を行うことが「体内デトックス」に必要なこと、と言いかえられるのです。

春野菜には「ビタミンA・C・E」が豊富に含まれています。例えばビタミンAは菜の花やダイコンの葉、チンゲン菜、春野菜ではありませんがうなぎやレバーなどに多く含まれます。ビタミンAは粘膜を丈夫にするために欠かせませんが、抗酸化成分としても必須です。またビタミンCは主に野菜や果物に多く含まれますが、この季節であれば春キャベツや新じゃがに多く含まれていますので、やはり旬の食材は侮れません。

ビタミンCはストレスで失われますので、随時補給しておきたい成分です。さらにビタミンEも抗酸化成分で、ごまやナッツ類に多く含まれますので、春野菜を蒸してナッツのドレッシングでいただく、というのも良いでしょう。またこれらの食材のほとんどに食物繊維が豊富に含まれていて、食物繊維が腸内環境を整えることを肝臓にとっても良い影響を与えます。というのも腸内に便などの不要なものがたまると、有害物質が発生しますが、それも無毒化してくれるのが肝臓だからです。

季節の変わり目、そして環境の変化と忙しい春ですが、だからこそ、きちんと食べること、特に旬のものを意識的に食べること、質の良い睡眠をとること、が心と体のケアに直結します。新しい季節を思い切り笑顔で過ごせるよう、上手に春の食材を取り入れてくださいね。