野菜の栄養コラム
「美味しいきゅうりの選び方」
こんにちは!夏生まれの管理栄養士・磯村です。
まだまだ日中は暑い日が続いていますが、皆さんは体調崩されたりしていませんか?
外に出ると暑いから、室内はクーラーを効かせて涼しくしていたいけど、外に出るとその気温の差で疲れがどっとでる・・・なんてことはありませんか?
実はこの温度差によって体はどんどん疲れてしまい夏バテになることもあるのです。
そこでこのような夏バテを予防するために夏野菜をうまく摂り入れることをおすすめします。
食材には、体を冷やす物と温める物があります。体を冷やす食べ物を摂ることで、クーラーの設定温度が多少高くても快適に過ごすことが出来るのです。
今回は夏野菜の代表でもある体を冷やしてくれる、「きゅうり」についてお話します。
きゅうりの栄養と働き
きゅうりの90%以上が水分。
その他の栄養素は決して豊富ではありませんが、ビタミンA、B群、Cやカリウム、カルシウム、鉄などのミネラル、食物繊維が含まれています。
きゅうりは水分補給になるだけでなく、きゅうりに含まれるカリウムが体の余分な熱を排泄してくれるため、太陽にたくさん当たって火照った体をクールダウンするのにはオススメの食材。
また、アルコールの代謝を助ける働きもありますので、飲みすぎたー!という時もきゅうりは味方となってくれます。
美味しいきゅうりの見分け方?
夏野菜の代表でもあるきゅうりの原産地はヒマラヤの山麓で、
水分の多い土地で育った植物だけに、乾燥を嫌います。
たまにきゅうりの中でも表面に白い粉を吹いているものを見かけますが、これはカビではありません。
きゅうりが自分自身を守るための「ブルーム」と呼ばれる物です。
この時期はまだまだスーパーや八百屋さんには多くのきゅうりが出回っていますが、美味しいきゅうりを選ぶための見分け方をお教えします。
ポイントは次の3つ!
- ずっしり
- きゅうりは90%が水分。
そのため、みずみずしさを図るためにはずっしりと重いものを選びましょう!
- がっしり
- きゅうりの肩の部分がしっかりと張っているのは栄養がぎゅっと詰まっている状態を示します。
- チクチク
- きゅうりの表面についているトゲがチクチクと鋭いのもは、新鮮な証拠。
きゅうりの保存方法
夏野菜であるきゅうりをはじめとしたウリ科の野菜は風を嫌いますので常温で風に当たらない場所に保存しましょう
冷蔵庫で保存する場合は冷やしすぎに注意し、頭を上にしてさらしに包んで野菜室に入れましょう。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る