話題のスーパーフード
「チアシード」でキレイを作る!
最近話題の「スーパーフード」をご存知でしょうか。
スーパーフードとはその名の通り「優れた食材」のことですが、栄養面ではもちろん、ある特定の有効成分がたっぷり含まれており、少量での健康や栄養を支える役割を持つものを指します。
今回はそんなスーパーフードの一つ、「チアシード」についてご紹介します。
チアシードとは
チアシードはメキシコ原産でシソ科ミント属の植物「チア」の種です。
見た目は黒ゴマように黒くて小さな粒ですが、その栄養価の高さから紀元前からネイティブアメリカンの間では健康食品として親しまれ、現代においては少量で満腹感を得られることから、美容と健康のサポートに役立つとして特に欧米のセレブを中心に大人気です。
チアシードの一番の特徴は、水に浸すと種の周りがプルプルとゼリー状になること。
これは「グルコマンナン」と呼ばれる水溶性の食物繊維の働きによるものです。
チアシードの栄養価は?
小さな粒のチアシードですが、大さじ1杯程度(10g)の栄養価は以下の通りです。
エネルギー:49kcal
たんぱく質:1.6g
食物繊維:3.4g
カルシウム:63mg
マグネシウム:34mg
亜鉛:0.46mg
鉄:0.77mg
オメガ3脂肪酸(ALA):1.78g
不足しがちなミネラル補給
体の調子を整える働きのあるミネラルは不足しやすい栄養素でもあり、サプリメントなどから摂取している人も多いと思いますが、中でも、骨や歯、筋肉を作るのに欠かせないカルシウムや、細胞の代謝に必要な亜鉛、不足すると貧血になる鉄は偏った食事や極端なダイエットによって不足しやすい栄養素で、現代人の多くが不足経口にあることがわかっています。
チアシード10gにはプロセスチーズ10gと同量のカルシウムを含まれていますから、ミネラル不足が気になる方にもオススメの食材なのです。
腸内環境を整える食物繊維で
インナービューティ
さらにチアシードには腸内環境を整える食物繊維が豊富に含まれます。
その量は10gでりんごおよそ1個分に相当します。
食物繊維には大きく分けて腸内の余分なものを絡めとって排泄させる水溶性食物繊維と便のカサを増やし、腸内を刺激してスムーズな排泄を促す不溶性の食物繊維がありますが、チアシードにはその両方の食物繊維が含まれているのも嬉しいポイント。
両方の食物繊維が豊富に含まれている食材は意外に少ないのです。
質の良い油分で体のメンテナンスを
そして最も注目すべきは、チアシードにα-リノレン酸というオメガ3系の多価不飽和脂肪酸が含まれていること。
これは必須脂肪酸と呼ばれ、私たちの体内では作ることができないために食事から補う必要があります。
α-リノレン酸は血栓ができるのを防ぐほか、血圧上昇の抑制、アレルギーの抑制などに役立つといわれています。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
液体に加えるだけでぷるぷるとした食感を楽しめるチアシード。
満足感が得られるだけでなく、栄養価がばっちりです。
ボディラインを整えたい人も、健康を維持したい人も、栄養を万遍なく摂取することはとても大事なこと。
ぜひ毎日の食事に加えてインナーケアに役立ててくださいね。