熱中症の前兆!?
隠れ脱水にご注意!
せっかくの夏休みなのに、夏バテで元気が出ない、体がだるい・・・
そんな人はもしかしたら隠れ脱水が原因かもしれません。
今回は熱中症予防のさらに1歩手前、隠れ脱水についてお話しします。
上手に水分補給をして夏をとことん楽しむ準備をしましょう!
隠れ脱水とは?
暑くなると気になるのが熱中症。
しかし、熱中症を未然に防ぐために大事なのが「隠れ脱水」を防ぐこと!
隠れ脱水のメカニズムは・・・
気温が高い⇒体内の熱を下げようと汗が出る⇒体内の水分がどんどん減る⇒脱水。
この脱水症状、初めはなかなか気づきにくいことから「隠れ脱水」と呼ばれています。
また、体の脱水症状が進むと体内を冷やすための水分が足りなくなることで体温を下げることが出来ずに熱中症につながります。
体内に熱がこもることが原因でなる熱中症は重症になると命にもかかわるほど。
まずは隠れ脱水を防ぐことで熱中症へのリスクをぐっと減らしましょう。
家にいれば安心?
室内なら安心!と思いがちですが、実は家の中にいても隠れ脱水や熱中症は起こりうるのです。
その理由として、最近はエコへの意識の高さや電気代の節約などでエアコンの設定温度が高かったり、エアコンをつけることを我慢したりする人が増えていることが挙げられます。
しかし、体の熱を冷ますためには我慢は禁物です。
「涼しい」と思える環境作りもとても大切。
無理をせず、適度にエアコンをつけることも隠れ脱水や熱中症予防にはとても大事なことなのです。
また、室内にいるときもこまめな水分補給を心掛けましょう。
エアコンを一度つけると消し忘れちゃう、つけっぱなしにして体が冷えてしまう・・・
という人はタイマー機能を使うのも一つの手です。
上手な水分補給その1~飲み物編~
隠れ脱水を防ぐための基本はやはり「水分補給」です。
水分をとるとき、飲んでから全身にめぐるまでは数分かかります。
そのため、「のどがカラカラ~!」「汗かいたな~」と思ってから飲むのでは体の中ではもう脱水が始まっています。
かといって一気に飲むと逆にうまく吸収ができないことも。
水分補給のポイントは汗をかく前からちょこちょここまめに摂ることです。
朝起きたときやごはんのとき、家を出る前など汗をかいていない時、これから汗をかくという時に前もって体に水分をきちんと取り込みましょう。
一度に飲むのは状況にもよりますがひとくち~コップ1杯ほどです。
こまめの水分補給で常に体に水分が十分ある状態を作ることが出来、脱水を未然に防ぐことが出来ます。
飲み物は普段は水でOKですが、炎天下の中外に出たり体を動かしてたっぷり汗をかいたりしたときは電解質を含む経口補水液や水で2~3倍に薄めたスポーツドリンクで水以外の栄養素も補いましょう!
また、カフェインには利尿作用があり、体内の水分が排出されやすくなりますので、ノンカフェインのものを選ぶことをオススメします。
上手な水分補給その2~食べ物編~
水分補給は何も飲み物だけではありません!
特にこの時期旬のきゅうりやトマト、スイカなどの夏野菜や果物は水分がたくさん含まれています。
野菜にはビタミンやミネラルも含まれているので、水分以外の栄養素の一緒に摂れるのでしっかり食べましょう。
体が火照っているときは体を内側から冷やすために生野菜のサラダも効果的です。(体がクーラーなどで冷え切っているときは温かいお味噌汁やスープなどにしましょう。)
おやつにケーキやクッキーばかりではなく、スイカや桃など水分の多い果物を食べるというのもオススメです。
また、最近は手軽に食べられるということでパンを食べる方も多いですが、実はごはんは60%も水分を含むため、食事からの水分量を増やすのであれば断然ごはんを中心とした和食がおすすめです。
ごはんと合わせて具だくさんのお味噌汁をつけるだけで水分量がUPするのはもちろんのこと、適度な塩分や野菜・海藻のビタミンやミネラルも補えますので夏バテ予防にも効果的です。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
飲み物や食べ物に少しだけ意識を向けるだけでも隠れ脱水や夏バテ、熱中症の予防はできます。
短い夏を楽しむためにもできることを今日から実践してみてくださいね!