ゴーヤに秘められた
健康パワーとは
夏も後半。
しかしまだまだ暑さは続きます。連日の暑さを乗り切るために、みなさんはどのような工夫をしていますか?
今日は残暑対策にもおススメの野菜「ゴーヤ」についてご紹介。
苦み成分が胃腸や肝機能を調える
ゴーヤの特徴ともいえる「苦味」は「モモルデシン」と呼ばれる成分によるもの。
モモルデシンには胃腸の調子を整える働きがありますので、暑さで食欲が低下しているときや胃腸の調子が安定しないときにも強い味方になってくれます。
そのほかにも、肝機能を高める働きや、血糖値や血圧のコントロールにも役立つといわれている成分ですので、生活習慣病を中心に健康を気にしている方にはおススメの食材なのです。
もちろん美容に欠かせない成分も
またゴーヤの強いグリーンは、β-カロテンが豊富な証拠。β-カロテンは色の濃い野菜(緑黄色野菜)に多く含まれる栄養素で、鼻や喉、胃腸の粘膜の潤いを保つ働きがあります。色鮮やかなものほど多く含まれていますので、選ぶときのポイントにもなります。
ゴーヤには風邪予防や美容に欠かせないビタミンCもたっぷり含まれています。その量は100gあたり76㎎!成人1日あたりのビタミンCの必要量が100㎎ですので、ゴーヤだけでも必要分を半分以上は補給できます。
しかし、ビタミンCは水溶性という特徴から、尿と一緒に排出されてしまいますので、毎食こまめに補給することをお忘れなく。
またストレスやタバコなどによっても体内のビタミンCの消費量が多くなりますので、積極的に摂りたい栄養素の一つでもあります。
ゴーヤ選びのポイント
さっそく今夜はゴーヤ料理と思われた方。せっかくなら美味しくて栄養がぎゅっと詰まったものを選びたいですよね。
そんなおいしいゴーヤを見分けるポイントは大きく分けて3つあります。
1:色味が濃くてゴツゴツしている
2:フォルムが全体的にふっくらとしている
3:手に取った時にずっしり重みがある
また、ゴーヤの苦みが苦手という方は、ゴーヤを縦半分に切ったのち、白いワタの部分をスプーンでしっかりと取り除き、さらに塩もみをしてから軽く茹でると苦味がぐっと抑えられます。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
残暑が続くこの季節。ゴーヤパワーで元気に乗り切りましょう!