日差しを浴びた頭皮、
秋の抜け毛対策にしておくべきこと
暑い夏からほんの少し秋の気配を感じられるようになったこの時期に特に気になるのが髪の毛のダメージではないでしょうか。
秋になると髪がパサパサ・ゴワゴワして抜け毛が増えたかも? と感じる方も多いのでは?
実は秋は髪の毛が一番抜けやすい季節。
いまのうちにケアを開始し、しっとりエレガントな秋ヘアを手に入れましょう。
夏に浴びた紫外線が秋のヘアトラブルの犯人
夏の間にたくさん浴びてしまった紫外線。日傘や帽子を使わなかった人はもちろん頭皮にもたくさん紫外線を浴びています。
紫外線をたくさん浴びると、体内では活性酸素が大量に発生し、これが細胞を傷つける原因になります。
頭皮や髪の毛もたくさんの細胞が集まってできており、これらの細胞が強い日差しから生まれる活性酸素によってダメージを受けているのです。
まずは「抗酸化作用」の高い食事を心がけ、これから生えてくる髪の毛に夏のダメージを残さないようにする必要があります。
抗酸化作用が高いオススメ食材は夏野菜であるトマトやパプリカ、夏から秋に旬を迎えるかぼちゃや人参などの色の濃いものです。
また、これから秋に向けて旬を迎えるリンゴや柿も抗酸化作用が高いフルーツ。
リンゴは皮の部分に抗酸化作用の高いポリフェノールが多く含まれますのでノーワックスものを皮ごと食べたり、ミキサーにかけてジュースにしたりして飲むことをオススメします。
乾燥対策はマスト
この時期に特に気になるのが頭皮の乾燥。太陽の光をたくさん浴びたり、1日に何度もシャンプーしたりすることが原因で気づかぬうちに頭皮は乾燥しています。
とはいえ、汗をかいたら頭皮からさっぱりしたいもの。
そんな時はシャンプー剤は使用せず、ぬるま湯ですすぐだけでOK。
洗浄力の高いシャンプーは1日1回程度に抑えましょう。地肌をしっかり揉みほぐすようにマッサージし、すすぎに時間をかければノーシャンプーでもさっぱり感が得られます。
さらに頭皮の潤いを保つためには、保湿の役割を助けるビタミンAを摂取することをおすすめ。
ビタミンAは前述の抗酸化作用が高い食材でも挙げられたかぼちゃや人参にも多く含まれますし、レバーや卵にも含まれています。
脂質代謝対策もはじめて
まだまだ頭皮のべたべたが気になる……という方は脂質の代謝をスムーズにすることが大切!
暑さや長い休みなどで食生活、生活リズムが乱れてしまうとどうしても脂質の代謝も乱れがち。
大事なエネルギー源でもあり、ホルモンの材料となるだけでなく、細胞の構成成分としても欠かせない脂質の代謝はビタミンB2によってスムーズに行われます。
ビタミンB2はレバーや豚肉、うなぎ、精製度の低い穀類、豆類などに多く含まれます。
普段白米を食べている人は胚芽米や玄米をベースに雑穀をプラスするだけでも簡単にビタミンB2の摂取量を増やすことが出来ます。
頭皮のべたつき対策にはビタミンB群と覚えておいてくださいね。
美髪は綺麗な頭皮から!
髪の毛は残念ながら死んだ細胞の集まりなので、一度傷んでしまうと修復をするのはなかなか難しいもの。
そのため、これから生えてくる髪の毛を艶のある綺麗なものにする、そして秋に増える抜け毛対策のに必要なことは「健康な頭皮」を作ることです。
頭皮の乾燥や脂質の代謝については前述の通りですが、「血流を良くすること」と「綺麗な頭皮を作る」ことは美髪の基本です。
良い栄養も血流が悪くて頭皮全体に行きわたらないことには意味がありません。
ビタミンEを多く含むナッツや胡麻などの種実類を取ることで血流をサポートしてくれます。
いつものサラダや炒め物にこれらを加えると、ビタミンEを取ることができることはもちろん、風味や食感もよくなるのでサラダのマンネリ化も防ぐことが出来ます。
また、頭皮はお肌の一部でもあり、その材料でもあるたんぱく質を取ることが基本となります。
質の良いたんぱく質を含む肉や魚、大豆、卵なども忘れずに摂りましょう。
睡眠はインナーケアの基本!
健康的な頭皮と美髪は食べ物や外からのケアだけではありません!
頭皮の代謝が活発になるのは成長ホルモンが多く分泌される22時~2時です。
秋の夜長についつい夜更かししたくなりがちですが、質の良い睡眠をしっかりととることは身体の休息だけでなく、お肌、頭皮、髪の毛すべてのケアにおいての基本となります。
管理栄養士・フードコーディネーター・薬膳インストラクター。ダイエット専門のサロンでの食事指導を経験後、料理人として3年間飲食店の厨房に立つ。現在は料理と器の相性を大切にし、美味しく、健康的な料理の開発や執筆に携わる。プロフィールを詳しく見る
夏のダメージを秋に持ち越さないようにするためにも、しっかり食べてよく眠る。
基本的なことですが、この時期に規則正しい生活習慣を意識してできることから少しずつ実践してみてくださいね。