腰痛の原因は背骨のS字カーブが崩れることについて解説します。病気の原因や症状、対策方法まで、健康づくりに役立つさまざまな情報など。

気になる病気や症状がある場合は調べてみましょう。

【腰痛の原因は背骨のS字カーブが崩れること】

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どんな腰痛も原因は背骨のS字カーブの歪みです。背骨のカーブがきつくなったり緩くなったり、歪んだりすることでその付近の神経や筋肉に激痛が走ったり、損傷させたりします。そのため腰痛の治療も予防も目指すところは「正しいS字カーブの維持」です。腰痛のなかでも多い「ぎっくり腰」もS字カーブが崩れていて、筋疲労や冷えなどが起こっているところにちょっとした衝撃が加わり引き起こされます。ぎっくり腰は誰にでも起こりえるので応急処置法は頭に入れておきましょう。


腰痛の原因は背骨のS字カーブが崩れること

もともと四本の足で歩く動物にとって背骨は頭や内臓を支える「梁」の役割を果たし、体重は手足の四点に分散されていました。しかし人間は二本足で歩き出し、背骨は上下の縦に使用されるようになり、背骨の役割は「柱」のようなものに変わりました。さらに体重も縦のラインにかかるようになり、上半身の重さを支える腰の骨や腰の筋肉は、四本足歩行の動物に比べ、はるかに負担がかかりやすい状態に変化してしまいました。
人間の体の構造を見てみると、背骨が上半身の重さを支え、骨盤を介して両足に上半身の重さを分散して伝えます。さらに背骨がS字にカーブしていることで、姿勢のバランスを保ったり、体を動かしたり、運動による衝撃や筋肉の負荷を緩和したりすることができるようになっています。しかしこの背骨のS字カーブが崩れることによって腰痛が起こります。脊椎の自然なS字カーブを常に保つことが腰痛の根本的治療法であり、また予防法でもあるのです。

とくに原因となる病変が見当たらない「腰痛症」

腰は上半身の体重を支え、下半身からの衝撃を受ける重要な部位にもかかわらず、背骨のみで支えられています。そのため、腰周辺の椎間板(背骨と背骨の間にある)や腰の筋肉、靭帯には、常に大きな負担がかっています。特に姿勢が少しでも崩れることによって負担は大きくなるばかりです。腰痛には激痛を伴うものから鈍い痛みや不快感が長く続く場合など、さまざまなケースがあります。そのため原因を特定することが非常に難しいのが一般的です。専門医にかかり、レントゲンを撮ったりさまざまな検査をしたりしても、とくに原因となる器質的病変が見当たらず、下肢痛などの神経症状を伴わない腰痛が多く、それを「腰痛症」と呼んでいます。この腰痛症には「ぎっくり腰」と呼ばれる急性腰痛症と、痛みが強くなったり軽くなったりを繰り返す「慢性腰痛症」があります。

一般的な「ぎっくり腰」の応急処置は?

関節の筋肉や神経に強い負荷がかかったり、過度の緊張や疲労が蓄積されている状態が続くと、ちょっとした動きがきっかけになり、歩行も困難なほどの腰痛に襲われることがあります。これがいわゆる「ぎっくり腰」です。起き上がった瞬間、掃除機をかけている途中など、突然襲われることが多く「魔女の一撃」の異名を持つほどです。運動不足や肥満、ストレスによる血行不良もぎっくり腰を起こすリスクを高めますので注意が必要です。
ぎっくり腰は非常に痛みが強いのに、レントゲン写真からは異常の原因を断定することができません。ただし数日以内に痛みが取れてきます。応急処置としてまずは「冷やす」こと。揉んだり温めたりするのは炎症がおさまってから、というのが鉄則です。患部を冷やして痛みが治まるまで安静な姿勢でいることが大切です。前にかがんだり寒いところに長時間いるときに、症状が強く表われることが特徴で、繰り返すと慢性化する場合もあるので注意が必要です。

その他の腰痛の原因として考えられること

腰痛の原因は加齢、脊椎の骨折やずれる等脊椎の異常、筋肉や神経、内臓、椎間板障害、ストレス等と多岐にわたります。特に腰痛が継続する場合は腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアなどが考えられ、この場合は長期的な治療に取り組む必要があります。 代表的な腰椎の原因と症状として以下のものが考えられます。

・椎間板ヘルニア
弾力を失った椎間板の髄核が外に飛びだして、神経を圧迫することで起こります。加齢による場合と、運動や労働で過度の負荷が掛かった場合が考えられます。椎間板ヘルニアは腰から足の爪先にかけて、痺れや痛みが表われます。痛みで真っすぐに立てないことも多く、重症になると排尿障害を起こすこともあります。

・坐骨神経痛について
坐骨神経痛とは病名ではなく、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる、痛みやしびれなどの症状の総称です。多くの場合、腰痛に続いて発症したり、併発したりします。次第に腰だけでなくお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれがあらわれたり、麻痺や痛みによる歩行障害を伴うこともあります。

・骨粗鬆症と腰痛
近年増えている骨粗鬆症(こっそしょうしょう)でも、腰痛が起こることがあります。閉経後の女性に多い腰痛の原因として、骨粗鬆症が原因とされることがあるのです。

・腰痛に隠れた整形外科系以外の病気の可能性
整形外科系以外の病気では、腰部近辺にある臓器の病気が隠れていることも考えられます。急性腎盂(じんう)腎炎、遊走腎など腎臓の病気、子宮筋腫、子宮頸(けい)がんなど婦人科の病気でも、腰痛はよくある症状のひとつとなっています。急性の腰痛でない場合、これらの症状を疑って医師に相談することも必要です。

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【腰痛の予防をもっと知る】

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