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【脳梗塞の予防】
脳梗塞の予防はとても基本的なことですがやはり食生活の見直しと適度な運動、そしてストレスをためないことが鍵となります。ストレスにより血管が収縮すると高血圧や不整脈の原因にもなるからです。近年は若い人に「若年性脳梗塞」が増えていて、これもストレスとの関係が指摘されています。40代以下の人でもストレス過多や生活習慣・食習慣の乱れなどで脳梗塞になる人が増えているのです。
高血圧、糖尿病、脂質異常、肥満、不整脈、喫煙などは、脳梗塞の危険因子です。それに加えて、過度の飲酒や運動不足などの生活習慣も脳梗塞のリスクを高めます。肥満につながる食事の改善や運動・禁煙などは今すぐにでも取り入れられる予防方法です。
脳梗塞を含む脳卒中は日本人の死因の第3位を占め、命が助かっても重篤な後遺症が残る可能性があります。今後の高齢化とともに患者数の増加が予測されている、国が抱える病気でもあるため、予防をすることがとても大切なのです。
脳の重篤な病気や症状として、「脳梗塞」「脳卒中」「くも膜下出血」などの名前は知っていても、それぞれの症状について詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。
食生活で予防
脳梗塞の予防には、高血圧や動脈硬化を防ぐことが重要です。そのためには、血圧を上昇させる塩分は控え、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどの血圧を調整してくれるミネラルを積極的に摂取しましょう。塩分の摂取目安は、1日10g未満(すでに高血圧と診断されている人は6g未満)が目安とされています。酢やレモン・香辛料などを使うと塩分を控えて物足りなくなった料理の味を引き締めたり、風味を引き立てたりすることができます。
脂質のとりすぎは血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を増加させ、動脈硬化を促進させる原因となりますが、コレステロールも制限しすぎてしまうと血管がもろくなり脳出血のリスクを高めてしまいます。
そこでおすすめなのは肉よりも魚を中心とした食事です。イワシ、サバ、サンマなどの魚類は、コレステロールを下げる作用があるEPAやDHAといった多価不飽和脂肪酸を含むことで注目されています。
運動で予防
運動不足は食事のエネルギーを消費しきれず、肥満につながるばかりか、血管が細くしなやかさを失い、動脈硬化の原因になってしまいます。脳梗塞の予防のための運動には、ウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動が適しています。有酸素運動で血流がよくなると血管が広がり、血管が傷つくのを予防する効果も期待できます。運動は短い時間でもよいので、毎日続けるようにしましょう。駅ではエレベータやエスカレーターではなく階段を使う、短い距離であれば車ではなく歩いてみるなど、日常生活の中でも意識すれば運動不足を解消することができます。
後遺症はあるの?
脳梗塞などの脳卒中が他の病気とは違うのは、一命をとりとめたとしても、しばしば運動麻痺や言語障害などの後遺症が残る場合が多いということです。
脳は人間のあらゆる行動や感覚、思考を操る機能を担っています。脳卒中により一度脳が損傷を受けると、損傷を受けた領域が担っていた脳の働きに障害が残ってしまいます。脳卒中を発症して、まったく後遺症なく生活できるまで回復する人は20%にすぎず、後遺症のために生活に介助が必要になったり、寝たきりの生活を送ることを余儀なくされる人も少なくないのが現状です。
ストレスも脳梗塞の原因に
長期間過度なストレス状態にさらされると自律神経の働きが乱れ、高血圧・不整脈などの症状が起こる場合もあります。また、日々のストレスやイライラを解消するための喫煙や、過度な飲酒をする生活習慣も脳梗塞のリスクを高めます。
脳梗塞などの脳卒中は、高齢の人だけの病気ではなく、最近では、働き盛りにある若い人たちが、脳卒中で倒れてしまうケースも増えています。休暇をとったり趣味の時間を作るなど、自分なりの発散方法を見つけて、ストレスはため込まないことが大切です。
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