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【最近増えているさまざまな更年期障害】
男性更年期障害と若年性更年期障害についてご紹介します。男性更年期障害の問題点は、女性のそれと同様にメンタルにも大きな影響を与えることや不眠の問題を引き起こしやすいこと、また人生ンにおいて注意すべき時期が2回あることです。若年性更年期障害の女性も増えていますが、これは、いま多くの人が悩んでいる「不妊」の問題とも密接に関係するため、そのような症状で悩んでいるのであれば速やかに治療するほうが良いでしょう。
更年期障害といえば、更年期の女性特有の疾病と考えられてきましたが、近年では男性の更年期障害や若年性更年期障害などに悩む人も増えています。それぞれの症状について確認しておきましょう。
女性だけじゃない!男性更年期障害にも注意が必要
・ 男性ホルモンも加齢と共に低下する
男性の更年期障害は「LOH症候群」ともいわれ、男性ホルモンである「テストステロン」の減少が原因となっています。女性ホルモンのエストロゲンが減少するのと同じような問題です。
人生で一番テストステロン値が高い時期は20代で、中高年になってくると男性ホルモンは徐々に減少してきます。男性ホルモンの減少といえば、一般的に精力減退やED(勃起障害)を連想させますがそれだけではありません。男性ホルモンが少なくなることの大きな問題は、やる気の減退やうつ症状になりやすいことにあります。また健康面では心筋梗塞や脳梗塞リスクが上昇することもあり、一見テストステロンと関係のないように思える身体のさまざまな不調とも密接に関わっていることが多いのです。
・ 男性更年期障害と不眠症、うつ、生活習慣病の関係
「心筋梗塞」「脳梗塞」「高血圧」「メタボリックシンドローム」といったいわゆる生活習慣病とテストステロンがどうして関係しているのでしょうか。それは、男性ホルモンの低下が進むことで、加齢現象である高血圧や内蔵脂肪の増加を引き起こすためです。それによって体型に変化が現れるだけでなく、体の内側では心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まっているのです。実は心筋梗塞になる数年前からイライラすることが増えたり、仕事や家庭に対しても気持ちにムラがあったりする、いつも疲れていてやる気が出ないといったことはよくあり、これは男性ホルモンが低下したことによる「男性更年期障害」が既に起こっていたということもよくあります。
また男性更年期障害の症状の1つに、イライラしたりうつ状態になったりする心の変化が挙げられます。こういった症状は女性更年期特有の症状というイメージがあるかもしれませんが、男性の更年期障害でも同じような心の変化がおきるのです。もちろん更年期障害までいかなくても、更年期になったことで誰でもホルモンに変化が起こりますから、イライラや不安などは程度の差こそあれ誰にでも起こりやすくなり、それも女性と同様です。
一般的にも年齢に関係なくテストステロン値が低い人のほうがうつになりやすいという研究結果もあるほどです。また、男性ホルモンは眠りを深くする作用があるため、減少するに従い、良質な睡眠が得られにくくなります。眠りの問題も加齢とともに誰にでも訪れますが、不安感が原因による睡眠障害は男性更年期障害のサインと考えても良いかもしれません。
・ 男性更年期は人生に2回訪れる
男性更年期障害の発生しやすい年齢として40~50代と、70代以降の2回があるといわれています。40〜50代は体力や性機能が衰えたり、仕事上の壁にぶつかったりする時期。現在のように不景気の時代ですと、リストラの不安が募ったり家庭での居場所がなくなったり、老後の生活が心配になったりすることも引き金になりやすいようです。そして70代以降は男性ホルモンそのものが大きく減少する時期です。稀に80歳でも20歳レベルの男性ホルモン分泌量を維持している人がいるようですが、どんなに生活習慣に気を配ったり、運動をしたりしていても、ある年齢に達するとホルモン減少は避けられずにやってきます。
若年性更年期の女性が増えている
最近増えているのが若年性更年期障害です。20〜30代の若い女性であっても生理不順や、無月経などに悩まされ、それに共ない更年期障害と同じような症状を訴える人が増えているのです。これを総称して「若年性更年期障害」と言います。
医学的には1年以上無月経が続くと「閉経」と見なされます。個人差はあるものの日本人女性の閉経年齢として50歳〜51歳が多いことがわかっていますが、中には40代前半で閉経に至る人もいます。このように早くに閉経を迎えてしまう人も若年性更年期障害を訴えるケースが多いようです。また、月経はあっても周期が不規則であったり、仕事ができないほどのPMSや月経痛に悩まされる女性も更年期障害と似た症状に悩まされるケースが多いようです。若いのにホルモンバランスが乱れてしまう原因としては、やはり過度なストレス、冷え、栄養バランスの乱れ、運動不足、ダイエット、生活習慣の乱れなどが考えられます。またアスリートにもこのような問題を抱える人が少なくありません。若年性更年期障害のような問題は不妊の問題とも密接に関わります。月経を安定させる生活を取り戻すことが大切です。
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